新型PS5と旧型の8つの違い。買うならどっちがおすすめ?

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2024年8月28日 更新:2024年9月2日に実施される、PS5 本体の値上げ後の価格を反映しました

2023年11月10日に、基本性能が同じで本体を小型化した新型 PS5(model group - slim)が発売されました。新型 PS5 はディスクドライブが着脱可能になったり、SSD の容量が 1 TBに拡大したりと、旧型(現行モデル)からのさまざまな変化があります。

この記事では、旧型と新型の変わった点、変わらない点を詳しく解説しています。また、今 買うならどっちのモデルがおすすめかの考察もご紹介しています。PS5 を新しく買おうと思っている方や、買い替えを検討している方はぜひご参考にしてください。

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新型と旧型の共通点

新型PS5と旧型PS5の基本性能

2023年11月10日に発売された新型 PS5 は、旧型モデルと内部スペックは同じ。消費電力も同じです。旧型のプリインストールゲーム「ASTRO's PLAYROOM」も、新型にはじめからインストールされています。

次の表は、新型と旧型の基本性能をまとめた表です。

スペック新型 / 旧型 共通
CPUx86-64-AMD Ryzen “Zen 2”
8コア / 16 スレッド
周波数:最大 3.5GHz まで可変
GPUAMD Radeon RDNA 2-based graphics engine
レイトレーシング アクセラレーション
周波数:最大 2.23GHz まで可変 (10.3 TFLOPS)
システムメモリGDDR6 16GB
バンド幅:448GB/s
映像出力4K 120Hz TV、8K TV、VRR対応 (specified by HDMI ver.2.1)
オーディオ“Tempest” 3D オーディオ技術
通信Ethernet (10BASE-T, 100BASE-TX, 1000BASE-T)
Wi-fi: IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax
電源100V~3.55A
50/60Hz
最大消費電力350W

PS5 は、これまでも小さな変更を加えた「マイナーチェンジ」を繰り返してきました。新型 PS5 は、SSDの容量が拡大したり、小型化や軽量化といった大きな変化があるものの、基本性能は旧型と同じ。あくまで「モデルチェンジ」であり、基本性能がアップする「強化版」ではありません。

新型と旧型の8つの違い

動画でもわかりやすく解説してるのでぜひご視聴ください。
アキヒト
アキヒト

新型 PS5 は、旧型モデルから次のような変化があります。

  1. 価格
  2. ディスクドライブが着脱可能
  3. SSDの容量が1TBに拡大
  4. 本体の小型化と軽量化
  5. 4つのパーツに分かれたカバー
  6. 同梱のスタンドが横置き専用
  7. 前面のUSBポート2機がType-C
  8. イジェクトボタンの位置変更

これ以外にも細かな違いはあるかもしれませんが、抑えておきたいのはこの 8 つです。1 つずつ解説していきます。

1. 価格

PS5の価格の推移

新型 PS5 は、旧型よりも本体価格が高くなっています。

PS5 の本体価格は年々値上げしており、2020年11月の発売当初は、ディスクドライブ搭載モデルが 54,978 円、デジタル・エディションが 43,978 円でした。その後、2022年9月に一度 値上げをしており、ディスクドライブ搭載モデルは 60,478円、デジタル・エディションは 49,478円となっています。

2023年11月 発売の新型 PS5 は、値上げ後の旧型 PS5 よりもさらに高く、ディスクドライブ搭載モデルが 66,980 円、デジタル・エディションが 59,980 円となっています。それが、2024年9月2日の価格改定で、ディスクドライブ搭載モデルが 79,980 円、デジタル・エディションが 72,980 円に値上げしました。

値上げ後の価格で比べると、新型 PS5 は、ディスクドライブ搭載モデルで 19,502 円、デジタル・エディションで 23,502 円も高い、ということになります。

 ディスクドライブ搭載モデルデジタル・エディション
旧型(発売当初 / 2020年11月)54,978円43,978円
旧型(値上げ後 / 2022年9月)60,478円49,478円
新型(発売当初 / 2023年11月)66,980円59,980円
新型(値上げ後 / 2024年9月)79,980 円72,980 円

内部スペックは新型と旧型で変わりません。新型は SSD ストレージの容量が 1TB に拡大したものの、旧型との価格差を埋めるほどの増強ではありません。このことから、「値上げした」という印象を受ける人も多いでしょう。

新型 PS5 の値上げの原因は「円安」が大きく影響しています。その証拠に、米国の新型 PS5 は、ディスクドライブ搭載モデルが 499.99 ドル、デジタル・エディションが 449.99 ドルとなっており、値上げはしていません。新型 PS5 が旧型よりも高くなっているのは日本だけです。

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2. ディスクドライブの着脱

ディスクドライブを装着した新型PS5

ディスクドライブを外した新型PS5

ディスクドライブとは、パッケージ版のソフト(ディスク)やブルーレイディスクを挿入するための装置のこと。新型 PS5 は、このディスクドライブが着脱可能となっています。

旧型PS5のディスクドライブ

旧型 PS5 はディスクドライブの取り外しができません。そのため、購入時に「ディスクドライブ搭載モデルを買うか、それとも、ディスクドライブが搭載されていないデジタル・エディションを買うか」と慎重になる必要があります。もしデジタル・エディションを買ってしまうと、Blu-ray ディスクの再生やパッケージ版のゲームソフトを遊ぶことができないからです。

新型 PS5 はディスクドライブの着脱ができるため、デジタル・エディションを購入した場合でも、必要に応じて別売りのディスクドライブを追加購入し、本体に後付けすることができます。

新型PS5のディスクドライブ

新型PS5から取り外したディスクドライブ部分

なお、別売りの Ultra HD Blu-ray ディスクドライブは 11,980 円です。新型 PS5 のデジタル・エディションは 72,980 円ですので、後付けすると合計で 84,960 円です。はじめからディスクドライブ搭載モデルを買った方がお得、ということになります。

はじめからディスクドライブ搭載モデルを買った人だと、取り外しができてもあまり意味がないと感じるかもしれません。強いて言えば、万が一ディスクドライブ部分が故障しても、そこだけ取り外して修理に出したり、新しいものに買い替える、といったことができるのがメリットと言えます。

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3. 本体内蔵のSSDストレージ

旧型PS5の本体ストレージ

旧型PS5

新型PS5の本体ストレージ

新型PS5

SSD ストレージとは、データを記録するための装置のこと。PS5 では主に、ゲームソフトのデータやスクリーンショットなどの映像データを保存するために使います。

新型 PS5 は、この SSD ストレージが 1TB(システム領域を除いた空き容量は 848.0 GB) へと増量されています。旧型 PS5 は 825GB(システム領域を除いた空き容量は 667.2 GB)でしたので、175 GB 増えたことになります。

  • 新型:1TB(システム領域を除くと 848.0 GB)
  • 旧型:825GB(システム領域を除くと 667.2 GB)

175GB と聞くとかなりの増量に思えるかもしれませんが、実は大したことはありません。PS5 のビッグタイトルは大容量化が進んでおり、1 本のゲームソフトだけで 100 GBを超えることも珍しくありません。たとえば、「グランツーリスモ7」は 110 GB、「ファイナルファンタジー7リバース」だと 150GB も必要になります。そのため、ビッグタイトルを 1~2 本程度(そうでないタイトルでも 2~4 本ほど)ダウンロードすると、旧型から増えた分の 175GB はすぐに埋まります。

新型 PS5 で本体内蔵の SSD ストレージが増えたのはもちろん嬉しいことですが、旧型からわざわざ買い替えるほどの増強ではありませんし、新型 PS5 を買ったとしても、いずれは M.2 SSD を取り付けてストレージの増設が必要になるかと思います。

4. 本体の大きさと重さ

新型PS5と旧型を並べた様子

新型PS5と旧型を並べて横から見た様子

新型 PS5は、旧型よりも全体的にコンパクトになっています。

新型PS5と旧型を並べて横から見た様子

高さは旧型からの変化はほとんど見られませんが、横幅は約 3cm 、奥行きは約 4 cmほど狭まっているため、旧型に比べてスタイリッシュに見えます。

新デザインのPS5は、従来のモデルと比較して、サイズでは30%以上の小型化、重さはディスクドライブ搭載モデルが18%、デジタル・エディションが24%の軽量化をそれぞれ実現しました。

出典:PlayStation.Blog

体重計に乗せた旧型PS5

旧型PS5の重さは4.4kg

体重計に乗せた新型PS5

新型PS5の重さは3.2kg

新型と旧型の大きさ・重さの違いは以下の表の通りです。

モデルディスクドライブ搭載モデルデジタル・エディション
旧型新型旧型新型
大きさ約390×104×260mm約358×96×216mm約390×92×260mm約358×80×216mm
重さ約4.5kg約3.2 kg約3.9kg約2.6 kg

※大きさは幅×高さ×奥行、旧型の重さは初期型の数値

PS5 は据え置き型のゲーム機で持ち運ぶこともないので、軽量化してもユーザー側にメリットはありません。また、「小型化した」といっても、もともとが大きいゲーム機なので、場所を取ることには変わりありません。ただ、サイズダウンと軽量化により、輸送と製造のコストを下げられるので、企業や環境には良いのかもしれませんね。

外箱や本体の大きさは コチラの記事 で見やすくまとめているので、詳しいサイズを知りたい方はご参考にしてください。

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5. 本体カバーの形状

カバーを外した旧型PS5

旧型 PS5 は、左右 2 枚のカバー(パネル)で本体を挟んでいました。

カバーを外した新型PS5

新型 PS5 は、左右 2 枚のカバーがさらに中央で 2 分割されており、計 4 枚のカバーで本体を挟む形になっています。このうち、正面向かって右下のカバーが、ディスクドライブ のあるパーツとなります。

旧型 PS5 と同じで、新型もすべてのカバーが着脱可能です。

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色違いのカバーも 4 種類(ブラック / ヴォルカニック レッド / コバルト ブルー / スターリング シルバー)発売されているので、左右の上または下半分だけ色違いにして、ツートンカラーにする、といった楽しみ方もできます。なお、カバーは形状やサイズが変わっているため、旧型のものとの互換性はありません。

旧型はカバーが固くて外しにくかったですが、新型は比較的 簡単に外せます。
アキヒト
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6. 同梱されている本体スタンド

PS5 を購入すると、本体を支えるためのスタンドが同梱されます。

旧型PS5のスタンド

旧型PS5のスタンド

旧型 PS5 に同梱されていたスタンド(ベース)は、本体をタテにしてもヨコにしても置けるようになっていました。

新型PS5のスタンド

新型PS5の横置きフット

新型 PS5 に同梱されているのはヨコ置き専用フットで、本体をタテにしたときの支えとしては使えません。また、「スタンド」ではなく、「フット」となっている点にも注目です。旧型のように面で支えるタイプのものではなく、点で支えるタイプの簡易的なスタンドとなっています。

フットで横置きにした新型PS5

新型 PS5 のフット使用時の横置きはこんな感じです。

PS5に取り付けた純正品の縦置きスタンド

新型 PS5 をタテ置きにしたい場合は、別売りの縦置きスタンド(3,980円)を購入しなければなりません。スタンドなしでも自立はしますが、本体がタテに長い(高さがある)ため、支えがないと不安定になります。

縦横兼用スタンドが同梱されていないのは、縦置き派にはツラいですね。
アキヒト
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7. 前面のUSBポート

PS5 には、前面に USB ポートが 2機 搭載されています。

旧型PS5のUSBポート

旧型PS5

旧型 PS5 は、前面が「USB Type-A」と「USB Type-C」の組み合わせでした。

新型PS5のUSBポート

新型PS5

新型 PS5 は、前面が 2 つとも「USB Type-C」となっています。また、片方は超高速データ転送が可能な 10Gbps に対応しており、もう片方は USB 2.0(約480Mbps)となっています。

旧型の DualSense の充電ケーブルを持っている人は背面に挿さなければ。面倒。
アキヒト
アキヒト

旧型PS5と新型PS5の背面のUSBポート

背面は、旧型も新型も同じで「USB Type-A」が 2 機です。

 旧型新型
入出力
(前面)
USB Type-C 端子(Super-Speed USB 10Gbps)
USB Type-A 端子(Hi-Speed USB)
USB Type-C 端子(SuperSpeed USB 10Gbps)
USB Type-C 端子(Hi-Speed USB)
入出力
(背面)
USB Type-A 端子(SuperSpeed USB 10Gbps)×2USB Type-A 端子(Super-Speed USB 10Gbps)×2
新型PS5のUSBケーブル

新型PS5に同梱されているUSBケーブル

新型 PS5 前面の USB ポートは 2 つとも Type-C になっているため、同梱される DualSense の充電ケーブルも、旧型の「Type-A to Type-C」ではなく「Type-C to Type-C」になっています。

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8. イジェクトボタンの位置

旧型PS5のイジェクトボタン

旧型PS5

新型PS5のイジェクトボタン

新型PS5

イジェクトボタンとは、ディスクを取り出すための物理ボタンのこと。新型 PS5 は、イジェクトボタンがディスクスロットの開口部の端に配置されています。

旧型だと、イジェクトボタンが電源ボタンと並列する形で配置されており、形状も似ているため、どちらがディスクを取り出すボタンかが分からなくなることが多々ありました。各ボタンには識別用のマークがあるものの、見えにくいデザインとなっていたため判別が難しかったです。

新型 PS5 では、イジェクトボタンが電源ボタンと離れた場所に配置されています。これにより、ボタンを押し間違えることがなくなります。地味な仕様変更ですが、ゲームソフトをパッケージ版で買う人には非常にありがたい改善と言えます。

自分は頻繁に押し間違えてました。この変更は本当に嬉しい。
アキヒト
アキヒト

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新型と旧型のどっちを買うべき?

新型 PS5 を買うべきかどうかは、ユーザーの置かれている状況によって異なります。旧型を持っているなら、あえて買い替える必要はありません。PS5を持っていなくて、これから買う予定の方には、新型をおすすめします。

「旧型」から買い替えるメリットは薄い

旧型PS5

新型 PS5 は旧型からさまざまな変更が加えられていますが、わざわざ買い替えるほどのメリットはありません。

本体価格が旧型よりも下がり、そのうえで SSD が増強されたり、ディスクドライブが着脱可能になったのであれば、まだ買い替えの余地はあったかもしれません。

でも、実際は値上げです。物価高や円安の影響もあるかもしれませんが、それは消費者にとって関係ありません。旧型は2022年9月に一度 値上げしていますし、新型は小型化・軽量化によって製造コストや輸送コストは削られたのですから、基本性能に変わりがないのなら、消費者が期待していたのは値下げです。

逆に値上げされ、値上げ幅を上回るほどの変化が新型にはないため、あえて旧型から買い替える必要性はないでしょう。

いろんな事情はあるかもしれませんが、せめて価格 据え置きになっていれば…とは思います。
アキヒト
アキヒト

新しく買うなら「新型」がおすすめ

新型PS5

PS5 をまだ持っていない人で、これから買う予定の人には、新型がおすすめです。

新型は値上げしていますが、購入価格が高いということは、売るときの値段(買取価格)も高くなる、という期待ができます。つまり、旧型との価格差は売るときに埋めることができるのです。旧型にはない機能や細かな改善もありますから、あえて古いモデルを買うよりも、新しいモデルを買った方が良いでしょう。

ちなみに私は PS5 を発売当初から使用しており、間もなく 3 年を迎えます。まだまだ現役ですが、故障したら面倒ですので、「壊れる前に買い替えを」と考えていました。ちょうどいいタイミングで新型 PS5 が発売されるので、これを機に旧型から新型に買い替えました。

私と同じように、旧型を持っていて、もともと新しいものに買い替えるつもりがあった人にも、新型をおすすめします。

本体アプデで新型のみ追加される新機能もあるので、新型を買った方が後悔しませんよ
アキヒト
アキヒト

まとめ

新型PS5(型番:CFI-2000A01 / CFI-2000B01)の主な違いは次の 8 つ。

  1. 価格
  2. ディスクドライブが着脱可能
  3. SSDの容量が1TBに拡大
  4. 本体の小型化と軽量化
  5. 4つのパーツに分かれたカバー
  6. 同梱のスタンドが横置き専用
  7. 前面のUSBポート2機がType-C
  8. イジェクトボタンの位置変更

このように、新型 PS5 は全体的にさまざまな変化が見られます。ただ、基本性能は従来の PS5 とまったく一緒ですので、すでに旧型を持っている人があえて新型に買い替える必要はありません。

これから新しく買う人には新型がおすすめです。今からわざわざ古いモデルを買うメリットは価格以外にはないので、新型を買った方が後悔はありませんよ。


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この記事を書いた人

アキヒト

1988年 埼玉県生まれ。5 歳のとき「ファミコン」でゲームデビュー。それから 30 年以上、平日も休日もゲームに没頭。現在はゲーム専門ライターとして、2016年 開設の当ブログ「アキヒトのゲームブログ」を運営。YouTube チャンネル も随時更新。

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