PS5は次の2モデルが販売されています。
- スタンダードモデル:Ultra HD Blu-rayディスクドライブが備わっているモデル
- デジタル・エディション:ディスクドライブを排除したモデル
大きな違いは「Ultra HD Blu-rayディスクドライブ」の搭載の有無。これにより、価格面やソフト購入面での利便性に違いが生じます(もっと詳しく)。
この記事では、スタンダードモデルとデジタル・エディションの違いを詳しく解説していきます。PS5本体はどちらを購入しようかと迷っている方はぜひご参考に。
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デジタル・エディションとは
デジタル・エディションとは、Ultra HD Blu-rayディスクドライブが排除されたPS5本体のこと。
ディスクドライブとは、パッケージ版ソフトやBlu-rayディスクなどの記憶媒体の読み書きをするための駆動装置。これがないことにより、パッケージ版のソフトは遊ぶことができず、自宅にあるDVDやBlu-rayディスクの再生もできなくなります。
関連記事:PS5でブルーレイやDVDは再生できる?見れないときの対処法とは
ですので、デジタル・エディションでゲームを遊ぶときは、ダウンロード版ソフトを購入する必要があります。映画などの映像コンテンツは、「プライムビデオ」といったビデオ・オン・デマンドを利用する必要があります。
関連記事:PS5でAmazonプライムビデオを見る方法は?やり方を徹底解説!
ちなみに、2021年以降に新型PS5「CFI-1100(従来はCFI-1000」が発売予定となっています。こちらは本体がわずかに軽量化されたマイナーチェンジモデルで、その他仕様は従来モデルとほとんど変わりません。
スタンダードモデルとの比較
まずは、スタンダードモデルとデジタル・エディションそれぞれの基本スペックをまとめた表を以下にご紹介します。
種類 | スタンダードモデル | デジタル・エディション |
サイズ | 幅390×高さ104×奥行260mm | 幅390×高さ92×奥行260mm |
重さ | 約4.5kg | 約3.9kg |
CPU | Ryzen Zen2 8コア/12スレッド | Ryzen Zen2 8コア/12スレッド |
GPU | AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine | AMD Radeon™ RDNA 2-based graphics engine |
メモリ | GDDR6 16GB | GDDR6 16GB |
容量 | 825GB SSD | 825GB SSD |
ディスクドライブ | 搭載 | 非搭載 |
オーディオ | "Tempest" 3D オーディオ技術 | "Tempest" 3D オーディオ技術 |
PS4との互換性 | 〇 | △(DL版のみ) |
希望小売価格 | 54,978円(税込) | 43,978円(税込) |
※両スペックはCFI-1000
比較すると、CPU・GPUやメモリ・容量といった基本性能に変わりがないことが分かるかと思います。
デジタル・エディションの違い5つ
スタンダードモデルとデジタル・エディションの違いは、Ultra HD Blu-rayディスクドライブの搭載の有無のみです。このことは、PlayStation.Blogにも明記されています。
PS5とPS5デジタル・エディションの違いは、Ultra HD Blu-ray™ディスクドライブの搭載の有無のみです。PS5デジタル・エディションはディスクドライブを搭載していません。
性能面にはまったく違いがなく、ディスクドライブがあるかないかの違いだけです。
ただ、このディスクドライブの有無によって、価格面やソフト購入面での利便性が変わってきます。
具体的な違いは次の5つ。
それぞれ、詳しく解説していきます。
高さが少し低い
- スタンダードモデル:幅390×高さ104×奥行260mm
- デジタル・エディション:幅390×高さ92×奥行260mm
デジタル・エディションの方が、高さが1.2cm低くなっています(縦置きのとき)。横置きにすると、幅が1.2cm短くなります。わずかな差ですので、それほど気にする違いではないかと思います。
本体がちょっと軽い
- スタンダードモデル:約4.5kg
- デジタル・エディション:約3.9kg
重さはデジタル・エディションの方が0.6kg軽くなっています。据え置き型のゲーム機なので、重さの違いもあまり気にする項目ではないかと思います。
約1万円も安い
- スタンダードモデル:54,978円(税込)
- デジタル・エディション:43,978円(税込)
Ultra HD Blu-rayディスクドライブが備わっていない分、デジタル・エディションは11,000円安くなっています。初期費用を少しでも抑えたい人には嬉しいのではないでしょうか。
ディスク挿入部分が目立たない
- スタンダードモデル:ディスク挿入部分が目立つ
- デジタル・エディション:ディスク挿入部分がない
スタンダードモデルはディスクドライブがあるため、正面から見るとディスク挿入部分が目立ちます。見た目にこだわる人はそれが気になるかもしれません。デジタル・エディションにはディスク挿入部分がないため、シンメトリーで見た目がよくなっています。
故障しにくい可能性がある
PS4でゲームをしているとき、度々「ディスクが出てこない」というトラブルに遭遇した経験があります。可動部であるディスクドライブは故障の原因(ディスクが出てこないなど)になったりもするのです。
デジタル・エディションは可動部であるディスクドライブがないため、その心配がなくなります。
デジタル・エディションのデメリット
ここまで、スタンダードモデルとの比較やデジタル・エディションの違いを解説してきました。
では、デジタル・エディションを選んでしまうと、どのようなことにデメリットを感じるのでしょうか。
以下に、デジタル・エディションを選ぶデメリットを考えられる限りまとめたので、ご参考にしてください。
- パッケージ版ソフトを買えない
- ダウンロード版の新作ソフトはほぼ定価なので高い
- ダウンロード版は値段が下がりにくい
- パッケージ版のように遊び終わっても購入ソフトは売れない
- PS5を使用して手持ちのBlu-rayやDVDディスクが再生できない
- 手持ちのPS4ディスクが遊べない
パッケージ版ソフトを買えない
PS5本体の直接的なデメリットではありませんが、パッケージ版ソフトを買えないことは、間接的にさまざまなデメリットを生みます。
たとえば、予約時の「初回限定特典」。
ソフトの予約購入時には「初回限定特典」が付くことがあります。パッケージ版・ダウンロード版のどちらにもありますが、特典の内容が異なります。
スタンダードモデルを買えば、この特典内容を見て「パッケージ版で買うか、ダウンロード版で買うか」の選択ができます。一方のデジタル・エディションには、こういった選択肢がありません。
ダウンロード版ソフトは高い
ダウンロード版の新作ソフトはパッケージ版に比べて高い傾向にあります。
定価は同じか、もしくはダウンロード版の方が安いこともありますが、パッケージ版はさらに値引きが入って、実質ダウンロード版より安くなることがあります。
また、ダウンロード版はその後の値下げもなかなかしません。不定期に開催されるセールを待つしかありません。
購入したソフトは売れない
パッケージ版ソフトなら、遊び終わったらゲームショップやメルカリで売れます。でも、ダウンロード版ソフトはそういったことができなくなります。友達に貸したりもできません。
映像ディスクの再生ができない
Ultra HD Blu-rayディスクドライブが備わっているスタンダードモデルは、Blu-ray・DVDディスクの再生機器として利用できます。でも、デジタル・エディションを選んでしまうと、自宅にある映像ディスクをPS5で再生できなくなります。
関連記事:PS5でブルーレイやDVDは再生できる?見れないときの対処法とは
PS4のパッケージ版が遊べない
PS5はPS4のゲームソフトを遊べます。
スタンダードモデルなら、自宅にあるPS4のパッケージ版ソフトが遊べます。でも、ディスクドライブを搭載していないデジタル・エディションでは遊べなくなります。
PS5買うならどっちがおすすめ?
以上のようなデメリットを踏まえると、個人的には「スタンダードモデル」を買うべきだと考えますし、私はそちらを購入しました。
スタンダードモデルならパッケージ版ソフトを購入できるので、遊び終わったら売れます。本体がデジタル・エディションより1万円高いことが最大のネックかもしれませんが、この「遊び終わったソフトは売れる」というメリットで、価格差というデメリットは埋められます。
「絶対にパッケージ版ソフトを買わない」「映像コンテンツはデジタル版しか買わない」と決めている人ならデジタル・エディションでも良いかもしれません。また、PS5は現在品薄なので、どちらかというと競争率の低いデジタル・エディションを狙うのもありかもしれません。
でも、明確な理由がない限りデジタル・エディションは買うべきではないと考えます。無難にスタンダードモデルを買いましょう。
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