PlayStation5 を使っていると、本体内部にホコリが侵入します。そのホコリが蓄積されていくと、パフォーマンスが低下したり、不具合を引き起こしたりします。
旧型 PS5 であれば内部のホコリを掃除機で吸えますが、定期的に吸うのは手間ですし、微細なゴミだと掃除機では取り切れません。新型 PS5 はそもそもそういったパーツが設けられていないので、何も対策をしないと、内部にホコリが蓄積され続けていきます。
そこで筆者は、「PS5用 ホコリキャッチャー」というフィルターを本体に取り付け、ホコリの侵入を防ぐことにしました。この記事では、PS5用 ホコリキャッチャー の特徴や取り付け方法、実際に使用した感想などをご紹介します。
この記事で紹介するアイテム
新型 PS5 を分解して冷却ファンとヒートシンクのホコリを掃除する方法
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ホコリ防止カバーは必要?
旧型 PS5 はダストキャッチャーが設けられているので、定期的に掃除ができるならカバーの必要性はありません。新型 PS5 はダストキャッチャーが設けられていないので、ホコリ防止カバーを取り付けることを推奨します。
旧型 PS5 は内部掃除できるなら不要
PS5 はさまざまな精密機器で成り立っており、稼働を続けるとそれらが熱を帯びます。本体内部に熱がこもるとパフォーマンスが落ちるため、PS5 は外部の空気を取り込んで冷却しようとします。
この冷却時、空気中のホコリも内部に吸い込んでしまいます。吸い込んだホコリは PS5 本体の「ダストキャッチャー」というパーツに溜まっていきます。
ダストキャッチャーに溜まったホコリは掃除機で吸えます。ですので、定期的にダストキャッチャーのホコリを掃除機で吸えるなら、ホコリ防止カバーは不要ということになります。
ただ、ダストキャッチャーを掃除するには本体カバーを外さなくてはなりません。PS5 のカバーは固く取り付けられている ため、外すのは容易ではありませんし、掃除のたびにカバーを外したり掃除機を用意するのは面倒です。もし、定期的なメンテナンスが難しいのなら、ホコリ防止カバーを購入した方が良いでしょう。
PS5のダストキャッチャーを掃除機で吸って、内部のホコリを取る手順
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新型 PS5 は内部掃除が難しいから必須
旧型 PS5 にはファンの周りに大量の吸排気口がありましたが、新型 PS5 にはそれがなく、ホコリやゴミが内部にダイレクトに侵入します。
また、新型 PS5 には吸い込んだホコリを内部に意図的に溜めておくパーツ(ダストキャッチャー)が設けられていません。ホコリが入りやすく、内部掃除をする手段もないため、事前に入らないような対策を講じておくことが必須となります。
ホコリ防止カバーを取り付けることで、ファンの周りの吸気口からホコリやゴミが侵入するのを防げます。
おすすめのホコリ防止カバー
PS5 のホコリ防止カバーは、アンサーの「PS5用 ホコリキャッチャー」がおすすめです。旧型 PS5・新型 PS5 用それぞれがあり、ディスクドライブ搭載モデルとデジタル・エディションの両方に対応しています。
「ホコリキャッチャー」がおすすめ
商品名 | PS5用 ホコリキャッチャーⅡ |
型番 | ANS-PSV031BK |
対応機種 | PlayStation5 / CFI-2XXXシリーズ (通常版 / デジタル・エディション) |
定価 | 1,880円(税込2,068円) |
発売日 | 2023年12月15日 |
JAN | 4573201420831 |
販売元 | アンサー株式会社 |
PS5 本体へのホコリの侵入を防ぐなら、創業 10 年以上のゲーム周辺機器メーカー「アンサー」の「PS5用 ホコリキャッチャー」がおすすめです。
画像は、新型 PS5(CFI-2XXXシリーズ)対応の「ホコリキャッチャーⅡ」。旧型 PS5 用は「ホコリキャッチャー」です。それぞれ、ディスクドライブ搭載モデルとデジタル・エディションの両方に対応しています。
「ホコリキャッチャー」の特徴
ホコリキャッチャーには、スポンジフィルターとポートキャップが付属されています。
スポンジフィルターのパーツは 4 つに分かれており、上下を繋げてから本体の左右に装着します。
スポンジ部分には微細な空気穴が空いています。この微細なフィルターがホコリやゴミをキャッチし、PS5 内部への侵入を防ぎます。
合計 10 個のポートキャップも付属されています(旧型のホコリキャッチャーは 11 個)。
このポートキャップは、使っていない USB ポート や LAN 端子などに装着ができ、ここからホコリやゴミが侵入するのを防げます。
ホコリキャッチャーの装着手順
PS5 にホコリキャッチャーを装着する手順を、「新型」と「旧型」に分けて解説します。また、製品を長く使うためのお手入れ方法もご紹介します。
新型 PS5 に取り付ける
新型 PS5 にホコリキャッチャーを取り付ける方法は動画でも解説しています。ぜひご視聴ください。
新型 PS5 本体の左側の吸気口にホコリキャッチャーⅡ を取り付けていきます。
ブリスターパックから「ホコリキャッチャーL1」「ホコリキャッチャーL2」を取り出します。
パーツをよく見てみると番号が記載されているので、分からなければこれを目印にすると良いでしょう。
「ホコリキャッチャー L1」と「ホコリキャッチャー L2」を接続します。「L1」が上に、「L2」が下になるようにして、真ん中の接続部分をつなぎあわせましょう。
つなぎあわせたホコリキャッチャーには突起がついています。
これを、PS5 本体の上部にある突起にあわせてはめ込みます。
そのまま、ホコリキャッチャーの下部もはめ込みます。
以上で、左側の取り付けは完了です。
同じ要領で「ホコリキャッチャー R1」「ホコリキャッチャー R2」も取り付けていきます。ブリスターパックからパーツを取り出します。
「R1」が上に、「R2」が下になるようにして、真ん中の接続部分をつなぎあわせます。
ホコリキャッチャーの突起と、PS5 本体の上部にある突起をあわせて はめ込みます。
以上で、左右のホコリキャッチャーの取り付けは完了です。取り付け後は、ご覧のようになります。
ホコリキャッチャー以外にも、10 個のポートキャップが付属されています。必要なキャップを取り付けましょう。
前面の USB Type-C 端子を使わない方は、キャップで塞いでおきます。
PS5 背面の上部には、小さい穴があります。この穴は何のために空いているのかが不明なため、キャップで塞いでおきましょう。
USB Type-A 端子、LAN端子のほか、HDMI端子、電源入力端子用のキャップもあります。電源入力端子は使うので塞ぐ必要はありませんが、「PS Portal のリモプでしか遊ばない(テレビ接続しない)」という方は、HDMI 端子を塞いでしまって良いかと思います。
DualSense の端子を塞ぐキャップも同梱されています。充電スタンドや、ヘッドセットを使わない方は、キャップで塞ぎましょう。
USB ケーブルで充電しない方は、上部の端子をキャップで塞ぎましょう。
新型 PS5 にホコリキャッチャーとポートキャップを取り付ける流れは以上です。
旧型 PS5 に取り付ける
旧型 PS5 本体の左側の吸気口にホコリキャッチャーを取り付けていきます。
ブリスターパックから「ホコリキャッチャーL2」「ホコリキャッチャーL1」を取ります。パーツをよく見てみると番号が記載されているので、分からなければこれを目印にすると良いでしょう。
「ホコリキャッチャー L1」と「ホコリキャッチャー L2」を接続します。「L2」が上に、「L1」が下になるようにして、真ん中の接続部分をつなぎあわせましょう。
つなぎあわせたホコリキャッチャーには突起がついています。それぞれ、PS5 の吸排気口の溝に引っ掛けるように取り付けていきます。
先に、PS5 の前面、USB ポートの横にある吸排気口の一番下の溝に、ホコリキャッチャーの突起部分をはめ込みます。
そのまま、上部のツメを はめ込みます。
取り付け後は、USB 端子の底辺に、ホコリキャッチャーの下部が収まっているかを確認してください。もしズレているようなら、微調整しましょう。
以上で、左側の取り付けは完了です。
同じ要領で「ホコリキャッチャー R1」「ホコリキャッチャー R2」も取り付けていきます。ブリスターパックからパーツを取り外します。
「R2」が上に、「R1」が下になるようにして、真ん中の接続部分をつなぎあわせます。
PS5 本体の前面、USB ポートの横にある吸気口の一番下の溝に、ホコリキャッチャーの突起部分をはめ込みます。
そのまま、上部のツメを はめ込みます。
取り付け後は、USB 端子の底辺に、ホコリキャッチャーの下部が収まっているかを確認してください。もしズレているようなら、微調整しましょう。
以上で、左右のホコリキャッチャーの取り付けは完了です。
ホコリキャッチャー以外にも、11 個のポートキャップが付属されています。必要なキャップを取り付けましょう。
まずは、ディスクドライブを塞ぐためのキャップ。ディスクドライブ搭載モデルをお使いの方は、必要に応じて取り付けてください。
PS5 背面の上部には、小さい穴があります。この穴は何のために空いているのかが不明なため、キャップで塞いでおきましょう。
LAN端子、HDMI端子、電源入力端子用のキャップもあります。電源入力端子は使うと思いますが、そのほかの使っていない端子は、キャップで塞いでしまいましょう。
DualSense の端子を塞ぐキャップも同梱されています。充電スタンドや、ヘッドセットを使わない方は、キャップで塞ぎましょう。
USB ケーブルで充電しない方は、上部の端子をキャップで塞ぎましょう。
旧型 PS5 にホコリキャッチャーとポートキャップを取り付ける流れは以上です。
装着後のお手入れ方法
ホコリキャッチャーの装着後は、定期的にお手入れが必要となります。
装着したまま PS5 を稼働させると、吸気時にフィルターにゴミやホコリが付着します。それを取り除かないまま使用を続けると蓄積していき、目詰まりを起こします。熱暴走の原因になるので、ホコリを払うかクリーニングブラシでやさしくホコリを取り除いてください。旧型 PS5 のホコリキャッチャーの場合、こまめに掃除をしておけば 1 年以上 持ちました。
また、PS5 を使わないときは布などを被せ、フィルター部分にホコリがかからないようにするといった対策をするのも良いでしょう。
ウエットティッシュや水洗い、掃除機での掃除は推奨しません。ウエットティッシュで拭くと、水分でホコリが固まって目詰まりを起こします。水洗いや掃除機でお手入れすると、フィルター部分が破けたりします。
ホコリとヤニが付着したフィルターは、やらかいブラシや布でサッと拭く程度ではキレイになりません。喫煙者は使い捨ての覚悟で購入しましょう。
ホコリキャッチャーを使用した感想
ホコリキャッチャーの取り付けは非常に簡単でした。PS5 本体に固く取り付けられたカバーを外す必要がなく、パーツも少ないのですぐに装着ができます。
PS5 と統一感のあるデザインも良いですね。取り付けても PS5 と馴染んでいるので、見た目が悪くなったり、変に目立つことはありません。
サイズもピッタリです。新型 PS5 は「本体」と「カバー」の間隔が広く、冷却ファンが丸見えだったので、ここからダイレクトにホコリやゴミが入ってしまうのではと不安でした。この隙間をホコリキャッチャーで埋められるだけでも安心感が違います。
1 つだけ「惜しい」と思ったのが、上カバーと下カバーの間のスリット部分のフィルターがないこと。このスリット部分からも空気を取り込んでいるため、PS5 本体を横置きしたとき、ここからホコリが侵入する可能性があります。このスリット部分のすき間を埋めるフィルターがあれば、完璧かなと思いました。
装着後の PS5 の吸気力に関しては、特に変化はありません。吸気口をふさいでしまうので、動作音がうるさくなったり、熱がこもって強制シャットダウンになったりしないかと不安でしたが、今のところ、そういった副作用は確認できません。
ただし、夏場、高負荷なゲームを長時間プレイすると、熱暴走を起こすかもしれません。そういった場合は、一時的にホコリキャッチャーを外すといった工夫が必要になるかと思います。
値段に関しては少しお高めですが、内部にホコリが溜まると故障の原因になるかもしれないので、それを数千円で防げるなら安い買い物です。新型 PS5 は内部掃除が難しいので、少しでも長く使うためにも早めにホコリ対策をしましょう。
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