PS5 で使えるコントローラーは、純正コントローラーである「DualSense」か、「NACON REVOLUTION 5 PRO」のような PS5 公式ライセンスを取得したコントローラーです。その他のコントローラーは、原則として使えません。
DualSenseは 1万円以上しますし、ライセンス品は純正品よりもさらに高価なプロ向けがほとんど。唯一、ホリの「ファイティングコマンダー OCTA for PlayStation5, PlayStation4, PC」が純正品よりも安いものの、それでも 7,000 円はします。加えて、このコントローラーは有線接続なので、無線接続に慣れている人だと不便に感じるでしょう。
そこでこの記事では、PS4 や Switchなど、自宅にあるワイヤレスコントローラーを PS5 で使う 裏ワザをご紹介します。この方法を使えば、PS5 専用タイトルも遊べるようになります。しかも、変換アダプタなどの特別な装置は使いません。
「DualSense が壊れてゲームができない」「2人プレイしたいのにコントローラーが足りない」とお困りの方は、ぜひご参考にしてください。
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PS5 で PS4 や Switch のコントローラーは使える?
PS5 は、PS4 のコントローラー「DUALSHOCK4」なら使えます。ただし、DUALSHOCK 4 で操作できるのは、PS5 のホーム画面と PS4 ゲームのみ。PS5 ゲームは遊べません。
実際に、PS5 専用タイトルである「アストロズプレイルーム」を起動してみると、「PS5 ゲームは DUALSHOCK 4ではプレイできません」と表示が出ます。コントローラーのボタンを押してもまったく反応しません。
逆に、PS5 の後方互換機能を利用した PS4 ゲームなら DUALSHOCK 4 でも操作できます。
Nintendo Switch のコントローラー「Joy-Con」に関しては、PS5 に接続はできるものの、操作はできません。
このように、原則として PS5 では DUALSHOCK4 や Joy-Con は使えませんが、このあとご紹介する方法であれば使えるようになります。
PS5 で DUALSHOCK4・Joy-Con を使う手順
DUALSHOCK4 や Joy-Con を PS5 で使いたいなら、「リモートプレイ」を活用します。
リモートプレイとは、ネットワークを利用して PS5 を遠隔操作する機能のこと。対応デバイスから専用の無料アプリ「PS Remote Play」を使って PS5 を操作できます。
リモートプレイの対応デバイスは、iPhone / iPad / Android 搭載のスマートフォン・タブレット / Windows PC / Mac など。これらのデバイスに「PS Remote Play」をインストールし、デバイス側に DUALSHOCK4 や Joy-Con を接続することで、PS5 で PS5 ゲームが遊べるようになります。
手順1. PS5 の設定を変えよう
では、実際の接続手順をご紹介していきます。
まずは、PS5 でリモートプレイができるように設定を変えていきます。この設定は はじめてリモートプレイをするときにだけ必要です。
ホーム画面から[設定]>[システム]>[リモートプレイ]>[リモートプレイを有効にする]の順に操作。次の画面で、リモートプレイを有効にするアカウントを選びます。
もう 1 つ設定しておきたいのが、レストモード中でもリモートプレイをはじめられるようにする機能。
画面を1つ前に戻して、[省電力]>[レストモード中に使う機能]>[常にインターネットに接続]と[ネットワーク経由でPS5の電源を入れる]を有効にします。
こうすることで、PS5 がレストモードのときに、デバイスで「PS Remote Play」アプリを起動すると、本体の電源を遠隔で起動できるようになります。便利なのであわせて設定しておきましょう。
PS5 の設定は以上です。
手順2. 「PS Remote Play」をインストールしよう
続いて、デバイスに「PS Remote Play」をインストールします。今回は iPhone を使って解説していきます。
「PS Remote Play」のインストールや実際のリモートプレイではインターネット通信が必須です。あらかじめデバイスを Wi-Fi かモバイル通信に接続しておきましょう。
なお、リモートプレイの推奨通信速度は、上り・下りともに 15Mbps 以上です。この数値を下回っている場合はコントローラー操作が快適にできない可能性があります。通信環境を見直しましょう。
リモートプレイに使用するデバイスでアプリストアを開き、「PS Remote Play」をインストールします。
「PS Remote Play」をインストールしたら、アプリを起動。サインイン画面が表示されるので、PS5 と同じアカウントでサインインします。
この画面まで進めて、PS5を選択。すると、同じアカウントでサインインしたことがある PS5 を検索して、自動的に接続します。
本体の電源が切れていると検出しないので、電源を入れるか、レストモードにしておきましょう。PS5 が複数台 見つかった場合は、操作したい PS5 を選んでください。
接続ができると、デバイスに PS5 のホーム画面が映ります。
手順3. コントローラーを接続しよう
このままだと、デバイスにコントローラーが接続されていません。デバイスにコントローラーを接続しましょう。
コントローラーを接続する方法はデバイスによって異なります。引き続き iPhone を使って解説しますが、他のデバイスでも同じような手順ですのでご参考にしてください。
デバイスとコントローラーの接続方法は、DUALSHOCK4 → Joy-Con の順に解説します。
DUALSHOCK4 の接続方法
まずは DUALSHOCK4 をデバイスに接続する手順から。
接続の前に、コントローラーのライトバーが消えていることを確認します。ライトバーが点灯している場合、消灯するまで PS ボタンを長押しします。コントローラーに USB ケーブルが接続されている場合は外してください。
シェアボタンを押しながら、ライトバーが点滅するまでPSボタンを押し続けます。
※無線接続ではなく、有線接続することも可能です。有線接続する場合は、デバイスと DUALSHOCK4 を USB ケーブルで繋いでください。
DUALSHOCK4のライトバーが点滅したら、デバイスで Bluetooth の設定画面を開きます。iPhone の場合、ホームから「設定」をタップし、一覧から「Bluetooth」を選択。Bluetooth を有効にして、デバイスの一覧から「DUALSHOCK 4」をタップ。「接続済み」と表示されれば、正常にペアリングができています。
デバイスとDUALSHOCK4を接続した後、「PS Remote Play」に画面を戻すと、接続が切れていることがあります。前回の接続先を選ぶと、リモートプレイが再開します。
PS5 のホーム画面が表示されたら、あとは DUALSHOCK 4 で操作ができます。ここまでは PS5 に直接 接続したときと変わりありませんが、この状態で PS5 ゲームを起動すると、そのまま遊べます。「PS5 ゲームは DUALSHOCK 4ではプレイできません」と表示は出なくなりました。
ちなみに、一部タイトルは、DUALSHOCK 4 のタッチパッドやジャイロ機能も使えます。「アストロズプレイルーム」では、DualSense と同じように操作できました。ゲームによっては上手く動作しないことがあるので、その場合は、デバイスのスクリーンに表示される仮想コントローラーで一時的に操作してください。
実際にゲームをするときは、テレビなどの大きなモニターにゲーム画面を映し、それを見ながらゲームをすると快適です。
Joy-Con の接続方法
次に、Joy-Con をデバイスに接続する手順を解説します。
Joy-Con のレール部分 中央にある「シンクロボタン」を、ランプが点滅するまで押し続けます。反対の Joy-Con も同じようにシンクロボタンを長押しします。
デバイスで Bluetooth の設定画面を開きます。iPhone の場合、ホームから「設定」をタップし、一覧から「Bluetooth」を選択。Bluetooth を有効にして、デバイスの一覧から「Joy-Con(R)」「Joy-Con(L)」を順にタップ。「接続済み」と表示されれば、正常にペアリングができています。
デバイスとJoy-Conを接続した後、「PS Remote Play」に画面を戻すと、接続が切れていることがあります。前回の接続先を選び、リモートプレイを再開してください。
リモートプレイを開始しようとすると、「80001fff」が表示されることがあります。これはおそらく、デバイスに他社製コントローラーを接続した状態でリモートプレイを開始するときに表示されます。
エラーが表示されたら、一度 Joy-Con の接続を切ります。シンクロボタンを長押しして電源を切ると接続が切れます。その状態でリモートプレイをはじめてください。PS5 のホーム画面が表示されたら、アプリを閉じずに Joy-Con を再接続します。
iPhone の場合、設定画面を表示するとリモートプレイが中断してしまうので、コントロールセンターから Bluetooth 接続します。
先に、Joy-Con のシンクロボタンを長押ししてペアリング待機状態にしておきます。
画面右上から下にスワイプし、「Bluetooth」を選択後、「Joy-Con(R)」「Joy-Con(L)」を順にタップ。
接続できたら、画面を下から上にスワイプしてコントロールセンターを閉じます。以上で、Joy-Con で操作ができます。
同様の手順で、Switch 用の格安コントローラーを接続することもできます。こちらは 3000 円で買えるスリーコインズの「クリアゲームコントローラー」です。
このコントローラーの場合、HOME ボタンが PS ボタンの代わりになります。タッチパッドやジャイロセンサーは機能しません。
Joy-Conの場合、HOME ボタンを押しても反応しませんが、連打すると PS ボタンを押したときと同じ挙動をすることがあります。マイナスボタンはクリエイトボタン、プラスボタンはオプションボタンとして機能します。タッチパッドやジャイロセンサーは機能しません。
タッチパッド操作が必要な場面では、デバイスのスクリーンに表示される仮想コントローラーで一時的に操作してください。ジャイロセンサー必須のゲームは遊べないので注意が必要です。
実際にゲームをするときは、テレビなどの大きなモニターにゲーム画面を映し、それを見ながらゲームをすると快適です。
入力遅延はどうなの?
リモートプレイを利用したコントローラー操作で気になるのが遅延。実際に遅延があるのか検証してみました。
検証時のデバイスの通信速度は、上り・下りともに100Mbps以上出ています。リモートプレイの推奨通信速度は、上り・下りともに 15Mbps 以上ですので、基準はクリアしています。
この測度だと、「アストロズプレイルーム」のようなオフラインで遊ぶゲームでは、ほぼ遅延を感じることはありませんでした。特に違和感なく遊べています。
「APEX」でも、プレイに支障が出るほどのラグは ほとんど発生しません。ラグは皆無ではないのでガチプレイは微妙かもしれませんが、普通に遊ぶ分には問題ないレベルです。
まとめ
PS4 や Switch のコントローラーは、リモートプレイを使ってデバイス側に接続する(間接的に接続する)ことで、PS5 でも使えるようになります。
ただし、デバイスの通信環境が悪いとコントローラーの接続が切れたり、ゲームソフトによっては上手く動作しないことがあります。そもそも、接続が煩雑で面倒です。
あくまで、「DualSense が壊れてゲームができない」「2人プレイしたいのにコントローラーが足りない」といったときの一時しのぎです。
快適にゲームをしたいなら、純正品かライセンス品のコントローラーを買うことをおすすめします。
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