戸建てに住んでいて、1階に Wi-Fi ルーターがあり、2階に Nintendo Switch があると、床や壁が障害となって Wi-Fi の電波が Switch まで届きにくくなることがあります。
そんなときは、「Wi-Fi 中継機」が便利。Wi-Fi ルーターと Switch の中間地点に中継機を設置することで、インターネットへの接続が安定・高速化します。
実際、我が家も Wi-Fi ルーターからもっとも離れた2階の部屋では、Switch の電波が絶望的でしたが、Wi-Fi 中継機をつかうことで飛躍的に通信速度が安定・高速化しました。
この記事では、Wi-Fi 中継機の設置方法について簡潔にご紹介します。私が実際に Switch で使用した 中継機 もご紹介するので、「2階でもオンラインプレイを快適にあそびたい!」という方はぜひご参考にしてください。
この記事で紹介するアイテム
準備する物
Wi-Fi 中継機を設置するために事前に用意しておく物は以下の通り。
- Wi-Fi 中継機
- LAN ケーブル(有線接続する場合)
- Switch を有線接続するための機器(有線接続する場合)
※Wi-Fi ルーターはすでに自宅に設置されているものとします。
Wi-Fi 中継機
Wi-Fi 中継機とは、ルーターから飛んできた電波を一旦 受け止め、その電波を離れた場所にある Switch やスマホなどの端末に中継する機器のこと。Wi-Fi の利用できる範囲を拡大するために用いられます。
Wi-Fi 中継機を選ぶときは、ルーターのスペックと同等の商品を選びましょう。たとえば、中継機が最新規格のモデルであっても、ルーター自体が古ければ、中継機のスペックを最大限に活かせません。Wi-Fi には、Wi-Fi 5やWi-Fi 6といった「通信規格」が定められているので、自宅にあるルーターの規格を調べて、それと同じスペックの中継機を買うと良いでしょう。
有線接続する場合
2階にある Switch を有線接続したい場合は、「中継機」に加えて、「LAN ケーブル」と「Switch を有線接続するための機器」も用意してください。無線(Wi-Fi)で接続したいなら不要です。
LAN ケーブルに関しては、100均に売っているもので十分です。Switch を有線接続するための機器とは、有線LAN端子が搭載されたドック(有機ELモデルに付属されているドック)などです。
Wi-Fi 中継機に関しても、有線LAN端子が搭載されているものを選びましょう。ちなみに、この記事で紹介している中継機「WEX-1166DHPS2」なら、有線LAN端子が搭載されています。
Switch有機ELモデルを有線LANでインターネット接続する方法
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設置手順
Wi-Fi 中継機を購入したら、設置場所を決めてから初期設定をすませましょう。ここでは、おすすめの設置場所と初期設定をご紹介していきます。
設置場所を決める
Wi-Fi 中継機の設置場所は、どこでもよいわけではありません。Wi-Fi ルーターから遠すぎると電波をキャッチできませんし、逆に近すぎると遠くまで電波を飛ばすことができず、中継機の意味をなしません。
Wi-Fi 中継機の設置場所は、「電波を届けたい場所」と「Wi-Fi ルーター」の中間地点に設置するのが基本です。2階の一室に Switch があり、そこまで電波を届けたいなら、階段などに設置するのが良いでしょう。
有線接続したい場合は、「電波を届けたい場所」と「Wi-Fi ルーター」の中間地点で、かつ有線LANケーブルが Switch まで届く範囲にしましょう。
初期設定を済ませる
Wi-Fi 中継機を使うには、初期設定が必要です。買っただけでは使えません。Wi-Fi ルーターと接続しましょう。
中継機の設定方法は製品ごとに異なりますが、だいたい似たようなものです。今回は、実際に私が購入したバッファロー製の「WEX-1166DHPS2/N」を使って、初期設定の手順をご紹介していきます。
まずは、Wi-Fi ルーターの近くに中継機を持っていき、「AUTO / 5 GHz」スイッチを「AUTO」にしてからコンセントに挿します。前面のランプが上記画像のようになっていることを確認します。
中継機に付属されていた説明書に記載の「初期設定SSID」に接続します。今回は、iPhoneをつかって接続します。Wi-Fi の設定画面を開き、リストからセットアップガイドに記載の「初期設定SSID」を選択します。
続いて、設定画面を開きます。ブラウザーを開いてアドレスバーにセットアップガイドに記載の「アドレス」を入力。
ログイン画面が表示されるので、セットアップガイドに記載のユーザー名とパスワードを入力。メニューから「無線親機を選択してつなぐ」を選択。
親機の SSID を選択して、暗号化キーを入力。
少し待つと、中継機のランプが上画像のようになります。これで、設定は完了です。
中継機の設定が完了したら、「電波を届けたい場所」と「Wi-Fi ルーター」の中間地点にあるコンセントに挿します。
中継機のランプが上記のようになっていれば、Switch と中継機がつながっています。
Switch 側で設定することは特にありません。中継機を設置したことで、今まで使っていた Wi-Fi ルーターの電波の範囲が広がっただけなので、あらためて Wi-Fi ルーターに接続しなおす必要はありません。
有線接続したい場合は、「電波を届けたい場所」と「Wi-Fi ルーター」の中間地点で、かつ有線LANケーブルが Switch まで届く範囲にしましょう。
設置したら、Switch と中継機をLANケーブルで接続すれば有線接続が完了です。
通信速度の変化
Wi-Fi 中継機をつかうことで、どのくらいの変化があるのか?
実際に、中継機あり・なしの通信速度の違いを測定してみました。参考にしてみてください。
今回は、1階に Wi-Fi ルーターがあり、その対角線上にある もっとも離れた2階の一室に Switch を置き、その中間地点である階段のコンセントに中継機を設置して、通信速度を測ってみました。
通信速度は、Switch のHOME画面の[設定]>[インターネット]>[接続テスト]から測定しています。
まずは、中継機なしの通信速度。
オンラインプレイにかかわる数値は「通信速度(ダウンロード)」「通信速度(アップロード)」の2つで、上記の数値では、オンラインプレイがギリギリできる感じです。
測定結果も不安定で、これよりもかなり悪くなることが多々あり、実際に「スプラトゥーン3」でオンラインプレイをすると、通信エラーで中断することが何度かありました。
続いて、中継機あり(無線・Wi-Fi)の通信速度。
「通信速度(ダウンロード)」「通信速度(アップロード)」の2つの数値が飛躍的に上がりました。
測定結果も安定しており、平均でこの通信速度が出ています。実際に「スプラトゥーン3」でオンラインプレイをすると、通信エラーで中断することが一切なくなりました。
さらに、有線で接続してみます。中継機のLAN端子と、2階にある Switch ドックをLANケーブルでつないでみました。
当然ながら、無線で接続したときよりも通信速度が上がっています。これなら、重い更新データのダウンロード時間がグッと短縮できます。
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まとめ
1階に Wi-Fi ルーターがあると、2階の Switch は電波が弱く、インターネットの通信速度が遅く、不安定な状態になります。インターネットへの接続が不安定だと、オンラインプレイが中断してしまい、一緒に遊んでいる人に迷惑をかけてしまいます。
Wi-Fi 中継機を使えば、2階にある Switch にも電波が届きやすくなり、快適なオンラインプレイができるようになります。中継機は決して安くはありませんが、設置すれば Switch だけでなく、2階にあるスマートフォンやパソコンも Wi-Fi につながりやすくなるので、家族みんなが喜びます。ぜひ導入を検討してみてくださいね。
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