Nintendo Switch / Nintendo Switch2で購入したダウンロードソフトと追加コンテンツは、バーチャルゲームカードとして扱われるようになりました。
バーチャルゲームカードになったことで、今までとは仕組みが大きく変わり、出来ることも増えています。そのため、「何ができて、何ができないのか」といった全体像を把握するのに苦しむ人も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、バーチャルゲームカードの仕組みと使い方をわかりやすく解説します。「2台同時起動はできる?」「ファミリーに貸し出すにはどうやる?」「オンラインライセンスって何?」といった疑問もすべて解消します。
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バーチャルゲームカードとは
まず、バーチャルゲームカードの仕組みを理解するために、「できること」「できないこと」を説明していきます。今までのダウンロードソフトとの違いを確認してみましょう。
できること
バーチャルゲームカードでできることは、大きくわけて次の5つ。
- 仮想のゲームカードとして管理できる
- 1台の本体に複数のカードをセットできる
- ソフトの起動権を「ソフトごと」に管理できる
- 2台の本体でダウンロードソフトを遊ぶ
- 「ファミリー」にソフトを貸せる
どういうことなのか、それぞれ詳しく解説します。
できること1. 仮想のゲームカードとして管理できる
バーチャルゲームカードとは、購入したダウンロードソフトや追加コンテンツの新しい管理機能のこと。
購入したダウンロードソフトや追加コンテンツは仮想のゲームカードとして扱われ、それをセットした本体で遊べるようになります。ソフトを遊べるのは、購入ユーザーだけではありません。本体に登録されているすべてのユーザーがソフトを遊べます。
管理できるバーチャルゲームカードは、HOMEメニューの「バーチャルゲームカード」で確認できます。
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できること2. 1台の本体に複数セットする
パッケージ版のゲームカードとは違い、バーチャルゲームカードは、 1 台の Switch に複数のソフトを同時にセットすることができます。
セットすると必要に応じてソフトのダウンロードがはじまり、ダウンロードができるとソフトの起動ができます。
ダウンロードする際、本体または microSD カードに空き容量が必要となります。空き容量がない場合、不要なデータを削除するなどしてからセットします。
このあたりは、今までのダウンロードソフトと大きな違いはありません。
できること3. ソフトの起動権を「ソフトごと」に管理できる
今までのダウンロードソフトとの大きな違いは、ゲームソフトの起動権を「本体ごと」ではなく「ゲームソフトごと」に選択できるようになったこと。
今までのダウンロードソフトだと、起動権は「いつもあそぶ本体」にありました。「いつもあそぶ本体」ではない本体だと、ダウンロードソフトの起動時・ゲーム中に、インターネットで遊べるかの認証が必要です。外出先に Wi-Fi がないとゲームの起動ができず、不便でした。
この制限が、バーチャルゲームカードではゲーム単位で管理できるようになっています。バーチャルゲームカードは、ひとつのニンテンドーアカウントにつき 2 台までの本体に選んでセットすることができます。一度 本体にセットすれば、インターネットに接続しなくてもゲームを起動できるようになります。認証なしで起動できるのは、その本体にいるすべてのユーザーです。ソフトの起動権は「いつもあそぶ本体」ではなく、「バーチャルゲームカードをセットした本体にある」というわけです。
逆に、バーチャルゲームカードがセットされていない本体では、原則としてゲームの起動ができなくなります(「オンラインライセンス」を使えば起動可)。カードの入れ替えは自由なので、遊びたい本体を変えたい場合は、カードをセットし直すこととなります。
バーチャルゲームカードが便利なのが、複数の Switch を持っていて、「自宅用」と「外出用」で使い分けているケース。普段は自宅用の Switch にバーチャルゲームカードをセットして遊び、外出時に外出用の Switch にカードを差し変えれば、出先でインターネット接続による認証がなくても遊べます。
なお、バーチャルゲームカードの導入に伴い、「いつもあそぶ本体」は廃止されています。「特定ソフトの利用券を共有できる本体」に名称と役割を変更しています。また、バーチャルゲームカードをセットしないで遊ぶ方法として、あらたに「オンラインライセンス」という設定が加わっています。この設定については後ほど詳しく解説します。
できること4. 2台の本体でダウンロードソフトを遊べる
1つ前の説明で、「バーチャルゲームカードの入れ替えは自由」と言いましたが、どの本体でも自由に入れ替えられるわけではありません。カードの入れ替えができるのは、ペアリングした本体のみです。
ペアリングするには、同じニンテンドーアカウントで2つの本体にログインする必要があります。この状態で、2つの本体でローカル通信を使ったペアリングを行います。一度ペアリングをすれば、その本体間でのバーチャルゲームカードの移動が自由にできます。Switch を「自宅用」と「外出用」で使い分けている方は、ペアリングを行ったうえで、バーチャルゲームカードを移動する必要がある、というわけです。
なお、ペアリングができるのは2台までです。3台目以降の本体にバーチャルゲームカードをセットするには、どちらかの本体とペアリングを入れ替える必要があります。ペアリングが面倒であれば、「オンラインライセンス」を使う、という方法もあります。
ペアリングの方法についても、後ほど詳しく解説しています。
できること5. 「ファミリー」にソフトを貸せる
ダウンロードソフトがバーチャルゲームカードになったことで、もう 1 つ大きな変化があります。それが「ファミリーグループのメンバー」への貸し出しです。
今までは、たとえ家族間であっても、ダウンロードソフトや追加コンテンツの共有はできませんでした。条件付きではあるものの、バーチャルゲームカードでは貸し借りができるようになっています。
貸し出しの条件は、貸す側・借りる側ともにさまざまありますが、はじめに覚えておきたいのは次の5つ。
- ファミリーグループのメンバーである:実際の家族であっても、ファミリーグループのメンバーに登録していないと貸し出しができません。
- 1つのアカウントに貸し出せるのは1本まで:同じアカウントに対して、同時に2本のソフトを貸し出すことはできません。
- 貸し出し期間は14日間:14日が過ぎると自動的に返却されます。14日より前に返却してもらうことは可能。返却後に、同じソフトを再度貸し出すことも可能。
- 貸し出し中のゲームの起動は不可:貸し出している間は、返却されるまでゲームの起動ができなくなります。オンラインライセンスを使っても不可能です。
- 貸し出す際に、ローカル通信およびインターネット通信が必要:それぞれの本体を持ち寄る必要があります。
ちなみに、セーブデータは「バーチャルゲームカード」ではなく「本体」に保存されます。
ソフトの貸し出し・返却を行っても、セーブデータは本体に残ります。ゲームの進行状況に影響はありません。「借りて楽しかった!」ということであれば、もう一度借りるか、自分でソフトを買うことで続きを遊ぶことができます。
実際の貸し出し手順は、この記事の後半で解説します。ファミリーグループの登録方法などがわからなければご参考にしてください。
できないこと
逆に「できないこと」として覚えておきたいのは次の3つ。
- 複数の本体に同時にセット
- ソフト1本で2台同時起動
- 友達への貸し借りや売却
1つずつ解説します。
できないこと1. 複数の本体に同時にセット
同じバーチャルゲームカードを 2 台の本体に同時にセットすることはできません。他の本体で遊びたいときは、ペアリングしたうえでカードをセットし直す必要があります。
ダウンロードソフトだけではなく、追加コンテンツも同様の扱いです。ダウンロードソフトと、そのソフトの追加コンテンツはまとめて管理されています。他の本体で遊びたいときは、追加コンテンツごと移動することとなります。追加コンテンツだけ別にする、といったことはできません。
ちなみに、パッケージソフトとダウンロード版の追加コンテンツを別々に買った場合は、追加コンテンツだけがバーチャルゲームカードとして管理できます。追加コンテンツのみのバーチャルゲームカードは、ダウンロードソフトよりも小さくなっています。この場合の追加コンテンツは、単体で他の本体に移動したり、ファミリーに貸し出しができます。
なお、バーチャルゲームカードは、ダウンロードソフトや追加コンテンツを購入したニンテンドーアカウントごとで管理されています。ダウンロードソフトを貸し出した際に、そのファミリーが追加コンテンツを購入しても、その追加コンテンツはファミリーのもので、ダウンロードソフトは貸し出しした本人のもの。所有権が別々なので、ソフトと追加コンテンツが勝手に統合されることはありません。
できないこと2. ソフト1本で2台同時起動(例外あり)
今までは、特定の条件下で、1つのダウンロードソフトを2台 同時にプレイすることができました。おおまかにいうと、Switch が 2 台あり、異なるユーザーが 2 つある状況です。
バーチャルゲームカードでは、カードをセットした本体でのみ起動できるので、同じダウンロードソフトを2台同時に起動することはそもそも不可能です。
カードをセットしない状態でも、「オンラインライセンス」を使うことで、購入ユーザーに限りダウンロードソフトを遊ぶことができます。ただし、「オンラインライセンス」を使った場合でも、他の本体で同じソフトを起動中だと、エラーが表示されて中断されてしまいます。
今までのように、ソフト1本で2台同時にプレイができなくなった、ということです。
このことは、公式サイトにも明記されています。ここに『「バーチャルゲームカード」「オンラインライセンス」ともに、複数の本体で同時に同じソフトを起動することはできません。』とある以上、アップデートで対応する可能性はないと思います。
ただし、例外もあります。バーチャルゲームカードを差した方のSwitchをオフラインにすれば、同時に起動することができます。この方法については別の記事で詳しく紹介しているので、興味がある方はぜひご視聴ください。
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できないこと3. 友達への貸し借りや売却
バーチャルゲームカードは、「ファミリーグループのメンバー」への貸し借りはできますが、それ以外のユーザーに貸し出すことはできません。パッケージ版のソフトのように、友達への貸し出しはもちろん、売却や永久譲渡などはできないのです。
友達を「ファミリーグループのメンバー」に招待すれば貸し借りができるようになりますが、トラブルの元になるので絶対に避けましょう。
バーチャルゲームカードの使い方
次に、バーチャルゲームカードの使い方を説明します。
ここで説明する使い方は次の4つ。
- バーチャルゲームカードをセットする
- 2台目の本体にバーチャルゲームカードをセットする
- バーチャルゲームカードをセットしないで遊ぶ
- バーチャルゲームカードを貸し出す
この4つを知っておけば、「バーチャルゲームカードを使いこなしている」といっても過言ではありません。それぞれ詳しく解説していきます。
バーチャルゲームカードをセットする
ダウンロードソフトや追加コンテンツを遊ぶには、遊びたい本体にバーチャルゲームカードをセットする必要があります。
カードをセットする方法は、「Switch本体」と「ニンテンドーアカウント(ウェブサイト)」の2種類があります。ここでは、Switch本体を使った方法をご紹介していきます。
まず、 HOMEメニューの「バーチャルゲームカード」を選びます。
本体のバージョンが古いと、メニューに「バーチャルゲームカード」がありません。設定を開いて「本体の更新」を実行してください。
「バーチャルゲームカード」を選択後、ダウンロードソフトや追加コンテンツを購入したユーザーを選びます。
この先に進む前に、ニンテンドーアカウント、もしくは暗証番号で本人確認を行うようにすることもできます。1台の Switch を家族で共有していて、バーチャルゲームカードを勝手に見られたくない、設定を変えられたくない人は、本人確認を有効にしましょう。
本人確認を有効にするには、ホーム画面右上のアイコンを選択して、「マイページ」を開きます。「ユーザー設定」>「本人確認の設定」。「自分のバーチャルゲームカードを見るとき」を ONにします。確認方法は2種類から選べます。
設定が終わったら、あらためてHOMEメニューの「バーチャルゲームカード」を選び、ユーザーを選択します。本人確認画面が表示されます。認証を済ませましょう。
自分が購入したダウンロードソフトや追加コンテンツが、バーチャルゲームカードとして並んでいます。大きいカードが、ダウンロードソフト単体、またはダウンロードソフトと追加コンテンツがまとめられたデータ。小さいカードは追加コンテンツのみのデータです。
ここにソフトが無い場合、ほかのユーザーで購入している可能性が高いです。他のユーザーを選択したり、他の Switch を起動するなどして、ソフトを探してみましょう。
ちなみに、予約済みのダウンロードソフトは別の場所で確認ができます。まずニンテンドーeショップを起動。右上のアイコンを選択し「アカウント情報」を開きます。「予約済み商品」を選択すると、決済前の予約商品が確認できます。配信日の7日前以降は、決済が完了してここでは確認できなくなります。
バーチャルゲームカードは、すでに本体にセットしてある状態だと、右下のアイコンに色が付いています。このアイコンは、プラスボタン・マイナスボタンを押すことで非表示に出来ます。
本体にセットされていないカードには色が付いていません。遊びたいソフトがセットされていなければ選択しましょう。
バーチャルゲームカードを選んだら「この本体にセットする」を選択。
「バーチャルゲームカードをセットしました」と表示されたらセット完了です。
なお、カードをセットする際は、本体をインターネットに接続する必要があります。オフラインだとセットができません。
セットすると、必要に応じてソフトのダウンロードも開始されます。セットとダウンロードが完了したあとは、インターネットに接続しなくても起動できます。起動できるユーザーは、その本体にいるすべてのユーザーです。
2台目の本体にバーチャルゲームカードをセットする
バーチャルゲームカードを本体にセットできるのは「バーチャルゲームカードが利用できる本体」として登録されている本体のみです。購入したアカウントであっても、「バーチャルゲームカードが利用できる本体」に登録されていない本体では、カードのセットができません。
「バーチャルゲームカードが利用できる本体」は、1つのニンテンドーアカウントに対して2台まで登録できます。初回は1台しか設定されていないので、2台目を登録したい場合はペアリングが必要です。
ペアリングをすることで、2台とも「バーチャルゲームカードが利用できる本体」として登録されます。2台目でもカードがセットできるようになるほか、1台目と2台目でカードの移動ができるようになります。本体を「メイン」と「サブ」で使い分けている人は、ペアリングしてカードの移動をしてみましょう。
必要な物は、2台の Switch とインターネット環境です。ペアリングができるのは、同じニンテンドーアカウントです。2つのSwitchで同じニンテンドーアカウントでログインしておいてください。
準備ができたら、まず 2 台目の Switch を操作していきます。このSwitchは、「バーチャルゲームカードが利用できる本体」として登録されていない本体です。
HOMEメニューの「バーチャルゲームカード」を選びます。
バーチャルゲームカードをセットしたいユーザーを選びます。
セットしたいバーチャルゲームカードを選びます。
「この本体にセットする」を選びます。
「この本体にバーチャルゲームカードをセットするには、別の本体とのペアリングが、初回だけ必要です。」と表示されるので「つぎへ」を選びます。
この表示が出ない場合、その本体は「バーチャルゲームカードが利用できる本体」として登録されています。もう1台の本体を操作して、ペアリング画面を表示させてください。
「ペアリングの準備をします」と表示されるので、1台目の本体を近くに用意し、「近くに持ってきた」を選びます。
この画面が表示されたら、画面はそのままで1台目の本体を操作します。
2台目の近くまで持って行き、HOMEメニューの「バーチャルゲームカード」を選びます。
2台目と同じユーザーを選びます。
「ほかの本体とのペアリングをはじめます。」と表示されるので、「ペアリングをはじめる」を選びます。
ペアリングがはじまります。2台を近づけたまましばらく待ちます。
「ペアリングが完了しました」と表示されたらペアリングは完了です。2台目本体の操作に戻ります。
2台目本体に「ペアリングが完了しました。」と表示されるので「OK」を選択。
バーチャルゲームカードが1台目にセットされている場合は、「この本体にセットする」を選択。
これで、2台目にカードを移動することができました。
1台目にカードを戻したいときは
- カードがセットされている本体で、戻したいバーチャルゲームカードを選択
- 「ほかの本体にセットする」
- 「もう一台の本体にセットする」を実行
で、カードの移動ができます。
または、1台目の本体で、セットしたいカードを選択し、「この本体にセットする」を実行することでも移動はできます。
バーチャルゲームカードをセットしないで遊ぶには
バーチャルゲームカードをセットしなくても、インターネットに接続した本体であれば、自分で購入したダウンロードソフトが遊べます。それが、「オンラインライセンス」という機能です。
「オンラインライセンス」を有効にしてソフトを起動すると、インターネットで遊べるかのチェックが入ります。このチェックでは、「ソフトを起動しているユーザーと購入ユーザーが一致しているか」「他の本体で同じソフトをバーチャルゲームカードで起動していないか」「同じユーザーがオンラインライセンスを使っていないか」を確認していると思われます。認証が通れば遊べるようになります。
オンラインライセンスは、ペアリングしていない3台目のSwitchでダウンロードソフトを起動する際に便利な機能。また、「ペアリングはしているものの、Switch間でカードを移動させるのが面倒」といった場合にも活躍します。
オンラインライセンスは本体で設定します。初期状態ではOFFになっているため、自分でONに設定する必要があります。
HOMEメニューでユーザーのアイコンを選択し、マイページを開きます。
「ユーザー設定」>「オンラインライセンスの設定」を選びます。
「オンラインライセンスを使う」をONにします。
これで、バーチャルゲームカードをセットしなくても、ダウンロードソフトが遊べるようになりました。ダウンロードソフトが本体にダウンロードされていない場合は、次のように操作します。
HOMEメニューで「バーチャルゲームカード」を選びます。
ユーザーを選びます。
このとき、ソフトを購入したユーザーを選択してください。ソフトを購入していないユーザーではソフトの起動ができません。
ダウンロードしたいソフトを選びます。
ここにソフトがない場合は、そのユーザーは購入ユーザーではないということになります。他のユーザーに切り替えて探してみてください。
ソフトが見つかった人は「オプション」を選択。
「データをダウンロードする」を選びます。
ちなみに、この項目は「オンラインライセンスを使う」をONにしている場合にのみ表示されます。
以上で、ダウンロードがはじまります。
ダウンロードしたソフトを「オンラインライセンス」を使って起動すると、購入状況や他の本体で遊んでいないかのチェックが入ります。この認証にはインターネット接続が必要です。オフライン環境では起動できません。インターネットでの認証をパスすれば、ソフトが遊べるようになります。
ソフト起動後も、定期的に認証があります。しばらくインターネットに接続されていない時間が続くと、ゲームが中断されるので注意しましょう。
バーチャルゲームカードを貸し出す
バーチャルゲームカードは、「ファミリーグループのメンバー」への貸し出しができます。
貸し出す権限を持っているのは、ソフトを購入したユーザーです。貸し出しを行える本体は、「バーチャルゲームカードが利用できる本体」です。
ソフトの購入ユーザーであっても、「バーチャルゲームカードが利用できる本体」以外で貸し出すことはできません。
借りることができる人は、同じファミリーグループに属するニンテンドーアカウントです。
今回は、子どものアカウントを新規で作成し、Switchでログインしたのちに、バーチャルゲームカードを貸し出すまでの一連の流れをご紹介していきます。「親が子どもにゲームカードを貸す」といったケースを想定しています。
まず、子どものアカウントを作成してファミリーグループのメンバーに入れます。
スマホやパソコンで、ニンテンドーアカウントのログイン画面を開きます。ファミリーグループの「管理者」でログインしてください。
「ファミリーグループ」を選択。
「メンバーの追加」または「ファミリーグループを作成する」を選択。
今回は子どものアカウントを新規で作成したいので、「お子様用にアカウントをつくる」を選択。作成済みのアカウントをグループに入れる場合は、「アカウントを招待」してください。
次の画面で、子どもの情報を入力します。「なまえ」に関しては実名ではなく、ニックネームで構いません。内容確認後「作成する」を押してください。
ログインIDとパスワードは、Switchでログインするときに必要なのでメモしておきましょう。
次に、Switch 本体を操作していきます。操作するSwitchは、バーチャルゲームカードを借りたい本体です。今回の場合は、子どもが使っている Switch となります。親の Switch ではありません。
HOMEメニューの「設定」を選びます。
「ユーザー」>「ユーザーの追加」。
「あたらしく作る」を選びます。
子どものユーザーの「アイコン」と「ニックネーム」を設定します。どちらもあとから変更ができます。
「ニンテンドーアカウントと連携する」を選びます。
ログイン方法を選びます。今回は「ほかの方法でログイン」します。
先ほど設定した「子どもアカウント」のログインIDとパスワードを入力してログインします。
内容を確認して「連携する」を実行。
これで、子ども用のSwitchに、子どものアカウントを追加できました。
このアカウントはファミリーグループのメンバーですので、親のSwitchからバーチャルゲームカードを貸りることができます。貸し出し機能を使ってみましょう。
まず、貸し出す側のSwitchを操作します。今回は親のSwitchです。
インターネットに接続した状態で、HOMEメニューで「バーチャルゲームカード」を選びます。
貸し出すバーチャルゲームカードを持っているユーザーを選びます。
貸し出したいバーチャルゲームカードを選びます。
「ファミリーに貸し出す」を選びます。
「貸し出す相手をえらぶ」で、ユーザーを選択します。
「貸し出す」を実行して、この画面の状態で待機します。
続いて、借りる側のSwitchを操作します。今回の場合だと子どものSwitchです。
インターネットに接続した状態で、HOMEメニューで「バーチャルゲームカード」を選びます。
バーチャルゲームカードを借りるユーザーを選びます。
「バーチャルゲームカードを受け取りますか?」と表示されるので、相手の本体に近づけた状態で「受け取る」を選びます。
「バーチャルゲームカードを受け取りました。」と表示されたら、「OK」を選びます。
HOMEメニューにソフトアイコンが表示されます。データのダウンロードが終わればセット完了です。
バーチャルゲームカードを借りられる期間は14日間です。14日を過ぎると自動的に返却されます。返却後に、同じソフトを再び貸してもらうことは可能です。延長したい場合は貸主に交渉しましょう。
貸した側は、バーチャルゲームカードを返却してもらうまで遊べません。オンラインライセンスを使っても不可能です。14日より前に返却してもらうことはできます。
まとめ
この記事では、バーチャルゲームカードの仕組みや使い方を解説しました。
バーチャルゲームカードのセットやペアリング、貸し出しなどは簡単な操作でできるので、実際の操作で戸惑う人は少ないかと思います。
一方で、仕組みが大きく変わり、出来ることも増えたため、「何ができて何ができないのか」といった全体像を把握するのに苦しむかと思います。
さいごにもう一度、できること、できないことを整理してみましょう。
バーチャルゲームカードでできることは、大きくわけて次の5つ。
できること | 解説 |
仮想のゲームカードとして管理できる | 購入したダウンロードソフトや追加コンテンツは仮想のゲームカードとして扱われ、ユーザーごとに管理できます |
1台の本体に複数のカードをセットできる | バーチャルゲームカードをセットすれば、その本体にいるすべてのユーザーが起動できます |
ソフトの起動権を「ソフトごと」に管理できる | インターネットによる認証なしで遊べるソフトを、ユーザーが選んで本体にセットできます |
2台の本体でダウンロードソフトを遊べる | ペアリングした本体間で、ソフトの入れ替えが自由にできます |
「ファミリー」にソフトを貸せる | ファミリーが持ってる別のSwitchに、ソフトを14日間貸し出すことができます |
バーチャルゲームカードで出来ないことは次の3つ。
できないこと | 解説 |
複数の本体に同時にセット | 同じバーチャルゲームカードを 2 台の本体に同時にセットすることはできません |
ソフト1本で2台同時起動 | 「バーチャルゲームカード」「オンラインライセンス」ともに、複数の本体で同時に同じソフトを起動することはできません |
友達への貸し借りや売却 | パッケージ版のソフトのように、友達への貸し出しはもちろん、売却や永久譲渡はできません |
覚えることが多いので、分からなくなったらぜひこの記事を見返してくださいね。
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