PS5 は、Switch のプロコンを直接接続することはできませんが、リモートプレイを活用すれば使えるようになります。「コンバーター」という変換機器を使う手段もあります。
この記事では、それぞれの接続方法を詳しく解説します。PS5 でSwitchのプロコンを使いたい人のご参考になれば幸いです。ちなみに、ご紹介する方法はプロコン以外のコントローラーでも通用します。
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方法1. リモートプレイを使う
PS5 でプロコンを使う方法は2つ。1つは、リモートプレイを使う方法です。
リモートプレイとは
リモートプレイとは、ネットワークを利用して PS5 を遠隔操作する機能のこと。PS5 本体から出力された映像を、対応デバイスに転送して遊べるようにします。そのデバイスにプロコンを接続することで、PS5でプロコンが使えるようになります。
リモートプレイに対応しているデバイスは、 Android や Windows PC などさまざまありますが、プロコンとの接続が確認できたのは、 iPhone と iPad のみ。Android 端末や Windows PC では操作できません。Mac に関しては試していないので不明です。
iPhone や iPad を持っていない人は、もう 1 つの方法「コンバーターを使う」を参考にしてください。
リモートプレイの準備
iPhone や iPad を持っている人は、リモートプレイを使ってプロコンを接続してみましょう。リモートプレイをするには、いくつかの準備が必要です。
まず、PS5 がインターネットに接続されているかを確認しましょう。リモートプレイでは、インターネットを介して PS5 の映像を、iPhoneやiPadに転送するので、インターネット接続は必須です。
PS5を起動し、ホーム画面右上の設定を開いてください。[ネットワーク]>[設定]>[インターネット接続を設定]。ここで、インターネットに接続されているかチェックできます。
インターネットの接続方法は無線と有線がありますが、可能であれば有線で接続してください。リモートプレイが安定するからです。
有線接続をする場合、PS5 の背面に LAN ケーブルを挿します。
PS5の画面に戻って、[有線LANを設定]>[接続]を選択します。
無線で接続する場合は、この画面で自宅のネットワーク名を選択し、パスワードを入力して接続しましょう。
次に、PS5 にサインインしているかを確認します。
リモートプレイをするには、PS5 とデバイスの両方で、同じ PlayStation Network アカウントでサインインしておく必要があります。アカウントを持っていない方は作成しましょう。
ホーム画面右上のユーザーアイコンを選択し、[ユーザーを切替え]>[ユーザーを追加]>[作成を開始]。
使用許諾契約に同意し、次の画面で、アカウントを持っていない方は新しく作りましょう。アカウントを持っている方はサインインしてください。
さいごに、リモートプレイが有効になっているかを確認します。有効になっていないとリモートプレイができません。
設定を開き、[システム]>[リモートプレイ]>[リモートプレイを有効にする]。次の画面で、リモートプレイを有効にするアカウントを選びます。
これで、PS5の設定は終了です。
リモートプレイのやり方
今度は、iPhone ・ iPad を操作していきます。
まず、iPhone か iPad に、無料アプリ「PS Remote Play」をインストールします。アプリストアで検索してインストールしましょう。
「PS Remote Play」をインストールしたらアプリを起動。サインイン画面が表示されるので、PS5 と同じアカウントでサインインします。
この画面まで進めたら、PS5を選択する前に、画面右上の歯車アイコンをタップ。
「バックグラウンドストリーミング」を有効にします。
こうすることで、リモートプレイを続けたまま、一時的に他のアプリやデバイスの設定を操作できるようになります。このあと、リモートプレイを続けたままプロコンをペアリングしていきますが、この設定が無効になっていると、ペアリング中にPS5との接続が切れて面倒なことになります。今はよく分からなくても、とりあえず「有効」にしておいてください。
「バックグラウンドストリーミング」を有効にしたら、「PS5」を選択します。同じアカウントでサインインしたことがある PS5 を検索して、自動的に接続します。
PS5 が複数台 見つかった場合は、操作したい PS5 を選んでください。日付が新しい方を選択しましょう。
しばらく待っても接続ができないときは、手動でペアリングするよう促されます。
PS5の設定を開き、[システム]>[リモートプレイ]>[機器をペアリング]。
8ケタの番号が表示されるのでデバイスに入力しましょう。
デバイスに PS5 のホーム画面が映ったら、無事にリモートプレイができました。
リモートプレイについては、別の記事で詳しく解説しています。接続できないなどのトラブルでお困りでしたら、ぜひご参考にしてください。
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プロコンの接続方法
リモートプレイができた人は、iPhone・iPadにプロコンを接続していきます。
先にプロコンをペアリングモードにします。上面のシンクロボタンを長押しします。ペアリングモードになると、プレイヤーランプが点滅します。
この状態で、iPhone・iPadの Bluetooth 接続画面を開きます。設定の中の「Bluetooth」を選択。
下の方に表示される「Pro Controller」をタップして接続。「接続済み」と表示されればペアリング完了。
iPhone なら有線接続もできます。ペアリングができない、面倒だと感じたら、ケーブルで繋いでみてください。iPad に関しては、有線接続での操作は出来ませんでした。原因は不明です。
プロコンの接続ができたら、実際に操作してみましょう。
PSボタンを押したいときは、プロコンのホームボタンを押します。
クリエイトボタンは、マイナスボタン。オプションボタンは、プラスボタンを押します。
プロコンにはタッチパッドが無いので、タッチパッド操作が必要な場面では、デバイスのスクリーンに表示される仮想コントローラーで一時的に操作することとなります。
ボタンの入れ替え方法
アクションボタンに関しては、割り当てが入れ替わっています。設定で戻しましょう。
PS5の設定ではなく、iPhone・iPadの設定を変えていきます。
[一般]>[ゲームコントローラ]。
下の方の「プロファイルを追加」。
ここでボタンを入れ替えます。AボタンとBボタン、XボタンとYボタンをそれぞれ入れ替えます。これでDualSenseと同じボタン配置になりました。プロファイル名は、「プロコン用」などとすると分かりやすいです。
ボタンを入れ替えたら、「Pro Controller」をタップ。
ここに「PS Remote Play」がない場合は、「ゲームを追加」で「PS Remote Play」を選択してください。
追加した「PS Remote Play」をタップ。
この画面の「プロファイルを使用」で、先ほど作成したプロファイルを選択します。
以上で、DualSense と同じように操作ができます。
初期設定は大変だったと思いますが、次回以降は、リモートプレイを起動して、iPhone ・ iPadにプロコンを接続すると、すぐに遊べるようになりますよ。
実際にやってみると分かりますが、この方法は、インターネットの接続が不安定になると、プロコンの反応が悪くなります。わずかな遅延もあります。不便に感じたら、次の方法をお試しください。
方法2. コンバーターを使う
PS5 でプロコンを使うもう1つの方法は、コンバーターを使う方法です。
コンバーターとは
コンバーターとは、本来接続できないコントローラーや、キーボードとマウスでの操作を可能にする変換機器のこと。
さまざまなコンバーターが存在しますが、今回使用するのは「Wingman FGC2 コンバーター」。
メーカーの調査によると、すべてのPS5 ゲームに対応している、とのことです。対応コントローラーは150以上。Switchのプロコンのほか、DUALSHOCK 4 なども対応しています。公式サイトに対応コントローラーが記載されているので、プロコン以外も使いたい方はチェックしてみてください。
価格は 9,980 円。ちょっと高価ですが、コンバーター1つでさまざまなコントローラーが使えると思えば、十分に元はとれると思います。
なお、コンバーターは、PS5 側のアップデートにより使えなくなる可能性があります。また、オンラインゲームによっては、コンバーターの使用を全面禁止としているケースもあります。こういった注意点があることを理解したうえで、コンバーターを適切に使用しましょう。
コンバーターの使い方
使い方は簡単です。
まず、コンバーターにケーブルを挿します。コンバーターの USB 端子は Type-A 。端子の差込口がきついので、PS5に接続する前にケーブルを挿した方が良いと思います。
この状態で、コンバーターを PS5 の USB Type-A 端子に挿します。
ケーブルをプロコンに挿したら接続は完了です。なお、接続は有線のみで、無線での接続はできません。
PS5 の電源を入れて、プロコンの HOME ボタンを押せば操作できるようになります。Welcomeハブをみると、DualSenseとして認識されているようですね。
操作が出来ない場合は、コンバーターのアップデートが必要です。パソコンで公式サイトにアクセスし、アップデートファイルをダウンロードしてください。ちなみに、私はアップデートをせずに使えました。
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ボタン配置はDualSenseと同じです。×ボタンで決定、〇ボタンでキャンセルです。
ボタン割り当ての変更に対応しています。変更したい場合は、[設定]>[アクセシビリティ]>[コントローラー]>[DualSenseワイヤレスコントローラーのボタン割り当て]の順に選択します。ボタン割り当てを有効にして、設定を変えてください。
振動機能は使えません。プロコンには搭載されていない、アダプティブトリガーやタッチパッドも使えません。また、プロコンの HOME ボタンを押しても、PS5 の電源は起動できません。電源ボタンを押す必要があります。
連射機能の使い方
さまざまな機能制限がありますが、このコンバーターを使うことで、プロコンには搭載されていない、連射機能が使えるようになります。
連射機能を使いたいときは、次のように操作します。
- マイナスボタンとHOMEボタンを同時に押す
- マイナスボタンと連射に設定したいボタンを押す
- プラスボタンを押して設定を保存
- HOME ボタンを押して設定モードを終了
連射機能が有効になっている間は、コンバーターのライトが赤に点灯しています。
ボタンを長押しして連射できているか試してみましょう。
連射機能を無効にしたいときは、次のように操作します。
- マイナスボタンとHOMEボタンを同時に押す
- マイナスボタンとプラスボタンを同時に押す
- HOME ボタンを押して設定モードを終了
連射機能が無効になると、コンバーターのライトが青に変わります。
ボタンを押して連射が無効になっているか確認してみましょう。
まとめ
この記事では、PS5でプロコンを使う方法を2つ紹介しました。
1つは、リモートプレイを使う方法です。
この方法の良いところは、特別な機材を購入しなくて済むこと。無線で接続できるのも便利です。
デメリットは、iPhoneやiPadを持っていないと使えないこと。接続する手間がかかりますし、インターネットが不安定になると操作できないこともあります。遅延もあります。
もう1つは、コンバーターを使う方法です。
この方法の良いところは、接続が簡単なこと。プロコン以外のコントローラーにも対応しています。遅延はありません。連射機能など、本来搭載されていない機能を使うこともできます。
デメリットは、お金がかかること。PS5のアップデートにより、将来 使えなくなる可能性もあります。オンラインプレイでは禁止されていることもあるので、使用には注意が必要です。どちらにもメリット・デメリットがあるので、ご自身の環境にあった方法を選択してくださいね。
ちなみに、2025年6月5日に「プロコン2」が発売されます。ご紹介した方法でもプロコン2が使えるのか?については、実機で確認してみたいと思います。
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