「マリオパーティ ジャンボリー」子ども含めた家族でも楽しめるかレビュー

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「スーパー マリオパーティ ジャンボリー」を家族 3 人でプレイしてみたのでレビュー。

プレイヤー構成は、ゲーム好きな30代夫婦、最近ゲームデビューしたばかりの 5 歳児(年中さん)の 3 人。

結論から言うと、ゲーム好きな親も子どもも、家族みんなが大満足できる内容でした。

この記事で詳細をレポートしていきますので、「マリパを家族で遊んでみたいけど、子どもがいても楽しめるのか」と疑問に思っている方は、ぜひご参考にしてください。

スーパー マリオパーティ ジャンボリーとは

「マリオパーティ ジャンボリー」のスゴロク

「マリオパーティ」は、サイコロを振って、ボード上のマスを進んでいくスゴロクゲーム。決められた周回数の中で、途中のミニゲームで勝負しながら、「スター」の獲得量を競い合います。

この基本ルールはそのままに、Joy-Con の機能を活かしたミニゲームが収録されていたり、お助けキャラクター「ジャンボリーフレンド」が登場する、といった新要素が加えられています。

過去作との違い

Switchで遊べるマリパ

Nintendo Switchでは、「マリオパーティ スーパースターズ」「スーパー マリオパーティ」がすでに発売されています。

この 2 作品との大きな違いは、ボリューム感です。「ジャンボリー」は、操作キャラクターの数・ボード数・ミニゲーム数のすべてを凌駕しています。

スーパー マリオパーティのボード

スーパー マリオパーティのボード

前々作「スーパー マリオパーティ」では、ボードはたったの 4 種類、ミニゲームはやや少なめの 80 種類と、すぐに飽きてしまうボリューム感でした。

マリオパーティ スーパースターズの操作キャラ

スーパースターズの操作キャラ

前作「スーパースターズ」では、ミニゲームの数は 100 種類と多いものの、操作キャラは 10 体だけで、ボードも 5 種類と平均的。繰り返し遊ぶことの多いゲームとしては物足りない印象です。

本作ではその反省を活かしたのか、操作キャラクター 22 体・ボード 7 種類・ミニゲーム 112 種類と、シリーズ最多のボリュームになっています。

「マリオパーティ ジャンボリー」のリズムクッキング

リズムクッキング

加えて、スゴロク以外のサイドモードも充実。ミニゲームだけをとことん遊び尽くせる「ミニゲームハーバー」、Joy-Con を振るだけの体感ゲーム「リズムクッキング」、オンラインでもオフラインでも 1 人で参加できる「クッパアスロン」など、このソフト 1 本だけで幅広い遊び方ができます。

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遊べるモード

スゴロクを含め、どんなゲームモードが収録されているのか気になっている人もいると思うので簡潔にご紹介していきます。

ゲームモード内容プレイ人数
スゴロク決められたターン数でライバルと「スター」の獲得量を競う1人~4人
ミニゲームハーバー112 種類のミニゲームを 5 つのコースで楽しめる1人~4人
リズムクッキング音楽にあわせて Joy-Con を振るリズムゲーム1人~4人
キノピオファクトリーJoy-Con で装置を動かしてボールをゴールまで運ぶ1人~4人
パタパタ・アドベンチャーJoy-Con を振って空を羽ばたきお題をクリアする1人~2人
クッパアスロンミニゲームで獲得したコイン数で競うレースゲーム1人
クッパバスターズボムを集めてクッパを倒すアクションゲーム1人
パーティお手伝いの旅パーティ会場で困ってる人を助けるストーリーモード1人

以上、8 つのゲームモードで遊べるので、このソフト 1 本だけで幅広い遊び方ができます。

良かったところ

それでは、本記事の本題であるレビューをご紹介していきます。まずは「良かったところ」から。

キャラ数が多い

「マリオパーティ ジャンボリー」のキャラ選択画面

操作できるキャラクター数は、シリーズ最多の 22 体。

前作「スーパースターズ」は 10 体だけとかなり少なめで、繰り返し遊んでいくうちに、毎回 同じような顔ぶれになりマンネリ感を覚えました。本作ではその倍以上のキャラクターがいるので選択肢が多く、誰が誰を選ぶかを決める時点で盛り上がれます。

「マリオパーティ ジャンボリー」のキャラ選択画面

我が家の場合、私は「マリオ」「ルイージ」などの定番キャラ、妻は「クリボー」「ヘイホー」などの雑魚敵、息子は「ヨッシー」を選ぶ傾向にあります。残った CPU は息子と相談しながら決めています。

「マリオパーティ ジャンボリー」のキャラ選択画面

操作キャラクターが多いことに加え、隠しキャラの出現条件がやさしいことにも感心しました。22体のうち、「ハックン」「ポリーン」の 2 体が隠しキャラなのですが、気球に乗ってカメラをズームするだけで仲間になります。

前々作「スーパーマリオパーティ」では、スゴロク以外のモードで一定条件をクリアしないと出現しないので面倒でしたが、本作ではその煩雑さが無くなり、遊びやすくなっていると思います。

ボード数が多くギミックも面白い

スーパーマリオパーティジャンボリーのボード

ジャンボリーの新作ボード

スーパーマリオパーティジャンボリーのリメイクボード

ジャンボリーのリメイクボード

「ボード」とは、スゴロクで遊ぶときの「マップ」のこと。本作には 5 つの新作ボードと、過去作から 2 つのリメイクボードが収録されています。

前作「スーパースターズ」は 5 つ、前々作「スーパーマリオパーティ」では 4 つしかなく、ボリューム不足に感じることがありました。本作はそれを上回る 7 つのボードが収録されているうえ、各ボードには、ユニークな仕掛けや限定アイテムが用意されているので、繰り返し遊んでも楽しめるようになっています。

「サイコロスピードウェイ」のジャンプスイッチで別の場所に飛ばされる

たとえば、サーキット場を舞台にした「サイコロスピードウェイ」では、別の場所に飛ばされる「ジャンプスイッチ」という仕掛けがあったり、一度にサイコロを 4 つ振れる「マッハサイコロ」という限定アイテムが登場します。

「サイコロスピードウェイ」のマッハサイコロ

このボードは息子のお気に入りで、操作キャラがレーシングカーに乗ったり、マッハサイコロでビュンビュン進むのが楽しい模様。

ジャンプスイッチで別の場所に移動してしまったり、後ろから暴走車が追いかけてきて強制的に前に進んでしまう、といったハプニングも良いアクセントに。車が好きな子どもなら間違いなく気に入ります。

ミニゲームを投票で決められる

「マリオパーティ ジャンボリー」のミニゲームの決め方

スゴロクのターン終了後のミニゲームは、「ランダム」にするか「投票」にするか選択できます。

「マリオパーティ ジャンボリー」のミニゲームをランダムで決める

「ランダム」とは、従来からあるルーレットで決める方式。一方の「投票」は、4人のプレイヤーが 3 つのミニゲームの中から遊びたいものを投票し、その中からルーレットで決定します。4 人とも同じミニゲームを選択すれば、満場一致となりそのミニゲームで戦います。

「ランダム」は個人的に好きではありませんでした。ランダム性が強く、退屈なミニゲームや子どもが苦手なミニゲームに当たることも少なくなかったからです。

「マリオパーティ ジャンボリー」のミニゲームを投票で決める

投票にすれば、子どもが苦手なミニゲームを回避しやすいですし、子どもも、自分が選んだミニゲームが採用されれば喜びます。4人とも同じミニゲームを選択すればさらに盛り上がります。

投票システムはかなり気に入ったので、次回作から必ず取り入れてほしいです。

ハンデ設定がある

「マリオパーティ ジャンボリー」のハンデ設定

前々作「スーパーマリオパーティ」でなぜか廃止された「ハンデ」の設定が、今作では復活しています。ハンデとは、スゴロクにおいて設定できる、最初から持っているスターの数です。

たとえば、ゲーム慣れした親と、マリパをはじめて遊ぶ子どもで勝負するとします。子どもは圧倒的に不利な状況なので、最初から持っているスターの数を 2 つか 3 つに設定します。こうすることで、プレイヤー間の実力差を埋め、みんなが平等に戦えるようになります。ハンデがないと、ゲームが得意な人、慣れている人が勝ち続けてしまうので、この設定が復活したのは嬉しいです。

ちなみに、我が家の 5 歳の息子はミニゲームで負けることが多いので、スター 2 個のハンデでスタートするのがちょうど良いです。息子も、ゲーム中は終始1位をキープしていることでご満悦な様子ですし、結果発表のときに愚図ることがなくなり、平和に遊べるようになりました。

スゴロク以外の遊べるモードが多彩

マリオパーティのメインモードは「スゴロク」ですが、本作にはスゴロク以外の多彩なサイドモードが搭載されています。

「マリオパーティ ジャンボリー」のミニゲーム選択画面

代表的なのが「ミニゲームハーバー」。112種類のミニゲームを 5 つのコースでとことん遊ぶことができます。好きなミニゲームを選んで自由に遊べる「フリープレイ」、2 vs 2 のチームで対決する「タッグマッチ」など、このモードの中でもいろいろな遊び方ができます。

「マリオパーティ ジャンボリー」のタッグマッチ

我が家のお気に入りのコースは「タッグマッチ」。私と息子、妻と CPU のチームで戦うことが多いです。CPU の強さは調整できるので、「やさしい」に設定しておけば、親が手加減することなく白熱したバトルが楽しめます。

このほか、「リズムクッキング」「パタパタアドベンチャー」「キノピオファクトリー」といったユニークなサイドモードも搭載されています。いずれも Joy-Con のモーションセンサーを活用したゲームで、親子で息をあわせた協力プレイが楽しめます。

「マリオパーティ ジャンボリー」のリズムクッキング

中でも妻が気に入ったのが「リズムクッキング」。料理を題材にしているのがお気に入りの理由。このゲームはタイミングよく Joy-Con を振って、ハイスコアを狙います。直感的に遊べるので、ゲームの上手い下手は関係がなく、小さい子どもでも難なく遊べました。

オフラインでの対戦相手がいない人は、「クッパアスロン」「クッパバスターズ」「パーティお手伝いの旅」で遊ぶことができます。いずれもオフラインでは 1 人で遊ぶことができます。

クッパアスロン

息子のお気に入りは「クッパアスロン」。単純なミニゲームで遊びやすく、コインをたくさん獲得するのが快感なのだとか。親がスゴロクで一緒に遊べないときは、息子にこのモードで腕を磨いてもらっています。

このように、多彩なサイドモードを用意して、そのときの気分や状況にあわせて遊べるのが良いと思いました。

気になったところ

次に、「惜しい」「残念」に思ったことをご紹介します。

操作キャラの変更が面倒

キャラ変更のためガイドキノピオに話しかける

CPU のキャラクター変更は簡単ですが、自分たちが操作するキャラクターの変更は面倒です。

ゲームをはじめると、まずプレイヤーがそれぞれ自分の操作キャラクターを選びます。その後、気球に乗ってゲームモードを選択します。「基本的には最初に選んだキャラクターをずっと使う」というスタンスで、もし途中でキャラクターを変更したいなら、一度 広場に戻ってガイドキノピオに話しかけなければなりません。

私はスゴロクが 1試合 終わったら違うキャラクターにしたい人なので、そのたびに広場に戻ってガイドキノピオに話しかける、という手順を踏むのが煩わしく感じました。

CPU のキャラクターに関しては、メンバー設定から簡単に変更ができます。ここで自分たちが操作するキャラクターの変更もできるとスムーズだと思いました。

「ミニゲームパック」がない

スーパースターズのミニゲームパック

スーパースターズのミニゲームパック

前作「スーパースターズ」のスゴロクには、「ミニゲームパック」という設定がありました。

ミニゲームパックとは、特定のジャンルのミニゲームしか出ないようにする設定のこと。たとえば、「ファミリー」に設定すれば、操作が簡単なミニゲームだけになり、テクニックを要求されるミニゲームは除外されます。我が家では息子と「スーパースターズ」で遊ぶとき、なるべくミニゲームパックを「ファミリー」にして遊ぶようにしていました。

そのミニゲームパックが「ジャンボリー」には実装されなかったのは少し残念に思います。操作が難しいミニゲームに当たると、子どもが困惑して楽しめません。

最短でも 1 時間以上かかる

ターン数の設定画面

スゴロクでは、プレイヤーがターン数を設定できます。ターン数は、 10・15・20・25・30 から選ぶことができ、ターン数が多くなるにつれ、プレイ時間も長くなります。

プレイ時間の目安は、最短の 10 ターンでも 90 分となっています。前作「スーパースターズ」では、同じ 10 ターンでも 30 分で終わりました。「ジャンボリー」は、演出や独自の要素が盛り込まれているため、過去作に比べて1ゲームの時間が長めになっています。

特にはじめてプレイする場合は、新しいルールやミニゲームの操作方法の理解に時間がかかるため、最短である 10 ターンに設定しても、終わるのに 2 時間ほどかかります。慣れてくるとかかる時間も減りますが、それでも今までのマリパよりサクサク進む感じはありません。

我が家では、子どもと「1 時間 遊んだら休憩」とルールを設けているので、10 ターンに設定しても、1 時間だと「残り 2 ターン」という中途半端な感じで終わってモヤモヤすることが多いです。友達や親せきと集まって遊ぶときも、時間の都合により「あともう 1 ゲーム」がなかなか出来ません。

まとまった時間がとれない人向けに、5 ターンくらいでサクッと終わるターン数があればもっと遊びやすくなると思いました。

スゴロクで遊べるミニゲームが少ない

「マリオパーティ ジャンボリー」のミニゲーム選択画面

収録されているミニゲームの数は 112 種類。

間違いなくシリーズ最多でボリューミーなのですが、実は、メインであるスゴロクで遊べるミニゲームの数はそれほど多くはありません。112 種類とは、スゴロク以外に収録されているミニゲームの数も含まれているので、スゴロクに限定すれば、その数は激減します。

Switch Lite で遊べないミニゲーム

さらに、本作には Joy-Con が必須の体感ゲームが 15 種類(ミニゲームに登場する数)も収録されており、これをルール設定で「なし」にしてしまうと、遊べるミニゲームはもっと少なくなります。

実際に体感ゲームなしで遊んだ感覚だと、前作「スーパースターズ」と同じか、それ以下でした。プロコンで操作したい人、Switch Liteで遊びたい人だと、「思ったよりミニゲームの数が少ない」と感じるかもしれません。

ちなみに、我が家には Joy-Con が 4 本ありますが、息子がスリーコインズの「クリアゲームコントローラー」を気に入って使っているので、体感ゲームは「なし」で遊んでいます。

「ジャンボリーフレンド」のミニゲームが余計

ジャンボリーフレンドの能力の説明画面

スゴロクには「ジャンボリーフレンド」が登場します。

ジャンボリーフレンドは、条件を満たすとボードに登場するお助けキャラクター。仲間にするとそのフレンド特有の能力が使えるうえ、プレイヤーに与える効果も 2 人分になります。良いことも悪いことも二人分なので、青いマスに止まればコインの獲得量は 2 倍、クッパマスに止まれば大惨事を 2 回も繰り返すことになります。

ジャンボリーフレンドのミニゲームで対戦

ジャンボリーフレンドの存在自体は、ゲームを盛り上げる良いアクセントになっています。その一方で、仲間にする際のテンポが非常に悪いと感じます。仲間にするにはジャンボリーフレンドに会いに行き、プレイヤー同士が特別なミニゲームで対戦します。このミニゲームは通常よりも長く、3~5 分ほどの勝負をしなければなりません。内容も難しめで、ゲームに慣れていない息子はいつも負けてしまいます。

勝負に勝てばフレンドを仲間にできるわけですが、せっかく仲間にしても、他のプレイヤーに追い抜かれると、あっさりと奪われてしまいます。長い時間をかけて勝ち取ったミニゲームも意味がなくなります。

この仕様だと、「どうせ仲間にしてもすぐに奪われる…」とミニゲームの段階でやる気をなくします。ミニゲームを無しにするか、奪われにくいような変更を加えるべきです。

総評

この記事では、「スーパーマリオパーティ ジャンボリー」を家族でプレイしてみての正直な感想をご紹介しました。

良いところは以下の通りです。

  • キャラ数が多い
  • ボード数が多くギミックも面白い
  • ミニゲームを投票で決められる
  • ハンデ設定がある
  • スゴロク以外の遊べるモードが多彩

気になったところは以下の通りです。

  • 操作キャラの変更が面倒
  • 「ミニゲームパック」がない
  • 最短でも 1 時間以上かかる
  • スゴロクで遊べるミニゲームが少ない
  • 「ジャンボリーフレンド」が邪魔

小さい子どもを含めて遊んでいてもっとも気になったのが、スゴロクの 1 ゲームの長さです。最短でも 90分 近くかかります。

我が家と同じように、「ゲームを連続で 1 時間以上遊ばせたくない」と考える親は少なくないので、1 時間で切りよく終われるようにしてほしかったです。

ゲーム自体の内容は非常に良かったです。特に、ゲームのバランスを細かく調整できるのが助かりました。ハンデ設定で開始時にスターを多く持たせたり、CPU の強さを「やさしい」にしたり、ミニゲームの決め方を「投票」にして、簡単なミニゲームを選ばれやすくしたりができます。

ハンデを多めに設定しておけば、大人はその差を埋めるために手加減なくゲームに参戦でき、子どもが負けて悔しい思いをしにくいので、家族の中で退屈な思いをする人が一人もいません。

小さい子どもを含めて遊んでも盛り上がること間違いなしなので、家族で遊べるパーティゲームを探している人に、ぜひプレイしてみてほしいです。


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