DualSense Edge は、R2ボタンとL2ボタンのトリガーの深さをスイッチで調整したり、スティックキャップを取り替えたりと、物理面でのカスタマイズができるほか、ソフトウエア上でスティックやトリガーの感度を微調整したり、背面ボタンの割り当てを設定することができます。
設定では多彩な項目があり、その正解もないため、カスタマイズの深みにはまる人も少なくありません。
そこでこの記事では、カスタマイズに時間をかけすぎないための、とりあえずやっておきたいおすすめの設定についてご紹介します。
「DualSense Edge買ったけど、何すればいいか分からない」と困っている方は、ぜひご参考にしてください。
DualSense Edge と DualSense の9つの違い
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ツアーで全貌を把握する
DualSense Edge をはじめて PlayStation5 に接続すると、DualSense Edge の主な機能を分かりやすく紹介するガイドツアーが開始されます。まずは、このガイドツアーで DualSense Edge の全貌を把握しましょう。
なお、DualSense Edge に付属されている携帯用ケース内側にある二次元バーコードを読み取ると、WEBマニュアルが見れるようになっています。設定でわからなくなったら、スマホで二次元バーコードを読み取り、WEBマニュアルをチェックするのも良いでしょう。
カスタムプロファイルを作成する
背面ボタンの割り当てや、スティックやトリガーの感度を調整するには、カスタムプロファイルを作成する必要があります。
カスタムプロファイルの作成場所
カスタムプロファイルは、[設定]>[周辺機器]>[DualSense Edge ワイヤレスコントローラー]>[カスタムプロファイル]の順に移動すると作成できます。
この画面で、「カスタムプロファイルを作成」を選択します。
プロファイル名を決める
はじめにプロファイル名を入力します。
作成したプロファイル名は、ファンクションボタンで各プロファイルを呼び出すときに表示されます。分かりやすい名前にしましょう。
「カスタマイズ1」「カスタマイズ2」と機械的に名前を付けるのも悪くありませんが、それだと「このプロファイルは何だっけ?」と分からなくなってしまい、使いづらくなりましす。
たとえば、スティックの感度を重点的にカスタマイズしていくのであれば、「クイック」「高精度」といった名前にすると分かりやすいかと思います。
背面ボタンの割り当てに重点をおくなら、背面ボタンに割り当てたボタンの種類が分かるようにすると良いでしょう。たとえば、「方向キー 上下」「R2 L2ボタン」といった割り当てと連動したプロファイル名にしておくと、識別がしやすいです。
ボタン割り当てを変更
背面ボタンを含めた DualSense Edge のすべてのボタンの割り当ては、この画面で設定していきます。
たとえば、「○ボタン」と「×ボタン」を入れ替える、といったこともできます。
DualSense Edge のメインは背面ボタンなので、今回は左右の背面ボタンの割り当てを行います。
初期状態では「-」となっており、何も割り当てられていない状態です。好きなボタンを割り当てていきましょう。
背面ボタンは、常に指がかかった状態となり、素早く押すことができます。はじめは慣れが必要ですが、慣れてくるとアクションゲームやシューティングゲームといったクイックなプレイが求められるときに活躍します。
背面ボタンのおすすめは、「方向キーの上」と「□(四角)ボタン」です。たとえば、Apex では「方向キーの上」が「回復アイテムの使用」、「□(四角)ボタン」が「アクション / 拾う / リロード」となっているので、背面ボタンにこの2つを配置することで、回復とリロードが素早く実行できます。
こまめにマップで現在地を確認するプレイヤーは、背面ボタンに「タッチパッド」を割り当てて、マップを開くのも良いでしょう。
「しゃがみ」と「ジャンプ」もよく使うのであれば、「○ボタン」と「×ボタン」を割り当てるのもおすすめです。
このように、背面ボタンの割り当てに正解はありません。そのため、プレイヤーがよく使うボタンを、ゲームに応じて割り当てるのが良いでしょう。
DualSense Edge 背面ボタンを取り付けてボタン割り当てを設定する手順
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スティックの感度とデッドゾーンを調整
スティックの感度とは、アナログスティックを倒し込んだときの反応の強さをコントロールする設定です。6種類のプリセットが用意されており、さらに感度曲線を微調整できるようになっています。
はじめは、とりあえず6種類のプリセットから1つを選択して、曲線は変更しないでよいでしょう。
いきなり感度曲線までカスタマイズしようとすると、どんどん深みにはまっていきます。
実際にゲームをプレイしていて、感度に違和感を覚えたら、その都度 プリセットや曲線を変更し、微調整を繰り返して理想の感度に近づけましょう。
デッドゾーンとは、スティックを傾けても反応しない範囲のこと。デッドゾーンを10%に設定した場合、スティックの傾きが10%を超えると、はじめてゲーム内で反応します。
細かいエイム操作が求められるシーン、素早く視点を移動させる場面においては、デッドゾーンを設定しない方が操作しやすいです。ですので、基本的には 0 から変えなくて大丈夫です。
強くスティックを傾ける人や、指がスティックにあたってしまい、意図せず操作してしまうこと多い人は、デットゾーンを 5~10% くらいに設定するのも良いでしょう。わからなければ、デッドゾーンは無理に設定しない方が良いです。
DualSense Edge スティックの交換と感度調整で操作しやすくする方法
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トリガーのデッドゾーンを調整
トリガーのデッドゾーンでは、「L2ボタン」「R2ボタン」を押し込んでも反応しない範囲と、限界まで押し込んだ範囲をソフトウェア上で設定することができます。
「始点」では、どのくらい押し込んだところで反応をはじめるかを設定できます。始点の数値を大きくすることで、意図せずボタンを押したときの誤操作を無効にできます。ただ、デッドゾーンを大きくすると違和感を覚えるので、基本的には設定しなくても良いでしょう。
「終点」では、どこまで押し込むと目一杯 押し込んだことになるかを設定できます。終点の数値を大きくすることで、少しの押し込みで限界まで押し込んだことになります。
DualSense Edge のトリガー部分には、物理的な深さを3段階で設定できるスライドスイッチが装備されています。このスライドスイッチをいちばん浅い状態にして、終点を50にした場合、トリガーに軽く触れただけでも最大値になる、かなり敏感なボタン設定となります。
つまり、トリガーの設定は、この「スライドスイッチ」と「デッドゾーン(ソフトウエア上の感度)」を組み合わせることで、かなり柔軟で幅広いカスタマイズが可能ということになります。
ただ、はじめのうちは始点「0」終点「100」で、スライドスイッチのみの調整だけで十分だと思います。慣れてきたら、ソフトウェア上でデッドゾーンを細かく調整していきましょう。
DualSense EdgeのR2/L2ボタンのストロークを調整する方法
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振動の強さを変更
DualSense Edge の振動の強さです。好みに応じて変更してください。
トリガーエフェクトの強さを変更
トリガーエフェクトとは、ゲームの状況に合わせて、DualSense Edge の「L2ボタン」と「R2ボタン」から反発力や張力などを体感できる機能です。
基本的には標準の「強」から変更しなくて大丈夫です。ゲームをプレイしていて気になったら変更しましょう。
プロファイルを登録する
すべての設定が済んだら、プロファイルを登録していきます。そのままでは「未割当のプロファイル」となっていて、使用ができません。
「未割当のプロファイル」タブで、プロファイル名の横にある矢印マークを選択し、割り当てるボタンを登録しましょう。
すると、「割り当て済みのプロファイル」に移動し、使えるようになります。
プロファイルの切り替え時の通知を変更する
登録した各プロファイルは、「ファンクションボタン」+「○×△□ ボタン」で呼び出し、切り替えることができます。
デフォルトでは、切り替え時に DualSense Edge のランプで通知したり、振動で通知するようになっています。
通知の設定は、[設定]>[周辺機器]>[DualSense Edge ワイヤレスコントローラー]>[プロファイルの切り替え時の通知]で ON / OFF を切り替えられます。
「コントローラーのランプで通知」を ON にすると、ライトバーの LED の点灯数で、どのプロファイルに設定されているかがわかるようになっています。
不要なら OFF にしてください。
「コントローラーの振動で通知」は、プロファイルを切り替え時にボタンを押したようなフィードバックを無効にするかどうかの設定。不要なら OFF にしてください。
どちらの設定も、通知を OFF にすると切り替えたどうかが分かりにくくなってしまうので、基本的には ON のままにしておくことをおすすめします。
ファンクションメニューの表示内容を変更する
ファンクションメニューとは、ファンクションボタン(アナログスティックの下部のボタン)を長押ししたときにメニューを表示するかどうか、表示内容はどうするかを設定できます。
表示内容は、「すべての機能」「割り当て済みのプロファイル」「選択中のプロファイル」から設定できます。
個人的には、「すべての機能」を表示させる必要はないと思います。だからと言って、「選択中のプロファイル」だけにすると、ほかのプロファイルが分からなくなってしまいます。
なので、「割り当て済みのプロファイル」がおすすめです。
コントローラーのランプの明るさを変更する
「コントローラーのランプの明るさ」では、ライトバーの明るさの強さを調整できます。
先ほどの設定「コントローラーのランプで通知」を ON にした場合、ライトバーの LED の点灯数で、どのプロファイルに設定しているかが分かるようになっています。ランプの明るさが「暗い」になっていると判別が難しくなるので、おすすめは「明るい(標準)」です。
DualSense Edge のソフトウエア上のカスタマイズは以上です。
まとめ
DualSense Edge はできることが多い分、いきなりすべて完璧に設定しようとすると、カスタマイズに時間がかかってしまい、ゲームの時間がどんどん奪われていきます。
大切なのは、はじめだけおおまかに設定し、ゲームをしながら微調整を繰り返し、自分がもっとも操作しやすいと思うコントローラーに少しずつ仕上げていくことです。
本記事でご紹介したおすすめの設定は以下の通りです。
設定項目 | 設定のヒントとおすすめ |
背面ボタンの割り当て | プレイヤーがよく使うボタンを、ゲームに応じて割り当てる 例:Apex なら「上」と「□(四角)」 |
スティックの感度と デッドゾーン | 6種類のプリセットから1つ選択し、曲線は変更しない 例:シューティングなら「クイック」推奨 デッドゾーンは設定しない |
トリガーのデッドゾーン | 始点「0」終点「100」で、スライドスイッチのみ調整 |
振動の強さ | 強(標準) |
トリガーエフェクトの強さ | 強(標準) |
プロファイルの 切り替え時の通知 | ランプ・振動ともにON |
ファンクションメニューの表示 | 表示ON 「割り当て済みのプロファイル」を選択 |
コントローラーのランプの明るさ | 明るい(標準) |
とりあえずこれを参考に設定していき、気楽に、気長にカスタマイズをしていきましょう。
DualSense の充電方法と充電できないときの対処法
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設定→周辺機器で「DualSense Edge ワイヤレスコントローラー」が出てこないのですが
この場合どうしたらいいでしょうか。
何か設定が間違っているのでしょうか。
コントローラーは純正のケーブルで接続してますか?
本体のバージョンが古かったりすると認識しないので、最新バージョンに更新してください。
そのうえで、本体を再起動させてみてください。