どう進化した?SwitchとSwitch2の性能・スペックの違いを徹底比較

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Nintendo Switchの後続機、「Nintendo Switch2」が2025年6月5日に発売されます。価格は49,980円。

Switch2のおおまかな外観はSwitchを踏襲していますが、グラフィック性能が強化されたり、新しい機能が搭載されたりと、飛躍的な進化を遂げています。

では、SwitchとSwitch2はどのような点が異なるのでしょうか?この疑問を解消するために、この記事では、既存のSwitch 3モデルとSwitch2の違いを比較していきます。

「Switchを持っていない」という人もいると思うので、Switchの基礎知識に触れつつ、Switch2の特徴を解説していきます。

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Switch2 本体の違い

まずは、Switch2 本体の違いから解説していきます。

SwitchとSwitch2の本体の違い

上記の表は、SwitchとSwitch2の本体に関する違いをまとめたものです。それぞれの項目を1つずつ解説していきます。

画面の大きさ

Switch と同様に、Switch2 では携帯モードとテーブルモードに対応しています。本体を持ち運んで、好きな場所で遊べます。

携帯モード・テーブルモードで遊ぶときに大きく関係してくるのが、「画面の大きさ」と「解像度」。

SwitchとSwitch2の画面の大きさの違い

Switch2の画面の大きさは、7.9インチです。Switchと同様に、タッチスクリーンに対応しています。

Switch の画面の大きさは、モデルによって異なります。Switch には、初代「Nintendo Switch」、小型化された「Nintendo Switch Lite」、液晶画面が大きく鮮やかになった「Nintendo Switch 有機ELモデル」の3つのモデルが存在します。画面の大きさは、6.2インチ、5.5インチ、7.0インチとなっています。

Switchの中でもっとも画面が大きいのは、有機ELモデルの7.0インチ。Switch2は、それよりも一回り大きい7.9インチです。

解像度・フレームレート

解像度とは、画面に表示されるピクセルの数のこと。Switch2のゲーム画面は、たくさんの小さな点、「ピクセル」で表現されています。このピクセルの数が多いほど、くっきり細かい映像が表示できます。

SwitchとSwitch2の画面の解像度の違い

Switch2本体の解像度はフルHDで、横1920×縦1080のピクセルでできています。これに対して、Switch の 3 つのモデルは、すべてHD。横1280×縦720のピクセルでできています。Switch2の方がピクセル数が多い、言い換えると解像度が高いので、きめ細かく滑らかな映像が表示できます。

Switch2はフレームレートも異なります。フレームレートとは、その映像が1秒間に何枚の絵を変えているかを示す数値。数値が高いほど、1秒間により多くの絵を変えているので、よりなめらかな動きの表現が可能になります。

Switch2 で表現できるフレームレートは最大120fps。Switch の 3 つのモデルはすべて60fpsでしたので、Switch2の方がキャラクターの動きが滑らかに見えます。

ちなみに、Switch2 は「可変リフレッシュレート」に対応しています。可変リフレッシュレートとは、ゲームの処理に合わせてリフレッシュレートを変動させることで、安定してなめらかな動きの表現を可能にする機能です。

SwitchとSwitch2のHDRの違い

Switch2 はHDRにも対応しています。HDRとは、明るい部分と暗い部分の微妙なニュアンスやディテールを、より正確に再現する技術のこと。SwitchはHDRに対応していないので、Switch2の方が、映像の明暗やあざやかさをより豊かに表現できます。

なお、Switch2 のディスプレイは、Switch / Switch Liteと同じ液晶です。有機ELモデルに採用されている「有機EL」ディスプレイではありません。液晶より有機ELの方が色鮮やかになりますが、Switch2 の方が解像度が高いこと、HDRに対応していることを考えれば、有機ELモデルよりもキレイに見えることは明らかです。

ここまで、「フレームレート」「HDR」などの専門用語が一気に出てきて混乱する人もいるかと思いますが、難しく考える必要はありません。「Switch2の方が、携帯モードやテーブルモードの映像がキレイになる」とだけ覚えておけば大丈夫です。

スピーカーの音質

SwitchとSwitch2のスピーカーの違い

本体に搭載されているスピーカーの音質は、SwitchとSwitch2では異なります。

Switch と Switch Lite に搭載されているスピーカーは同じもので、これを改良したのが有機 EL モデルのスピーカー。前面と背面から出る音の衝突を防ぎ、クッキリした聞きやすい音質になっています。

Switch2 はさらに改良が加えられています。音域間のバランスを整え、より自然でクリアな音質になっている、とのことです。

Switch2は、ヘッドホン出力時・内蔵スピーカー出力時にサラウンド効果を付与して出力することも可能です。サラウンド効果とは、立体的な音響効果を得る技術のこと。平面的だった音が、無数のスピーカーに囲まれた部屋にいるかのような立体的な音に変わります。この機能はSwitchにはありません。

本体の大きさ・重さ

SwitchとSwitch2の本体の大きさの違い

Switch2の大きさは、Joy-Con2 を取り付けた状態で、縦116mm × 横272mm × 厚さ13.9mm。重さは401g。Joy-Con2 を取り付けると534gです。

初代Switchは、縦102mm × 横239mm × 厚さ13.9mm。重さは297g。Joy-Con取り付け時は398g。

Switch Lite は、縦91.1mm×横208mm×厚さ13.9mm。重さは275g。

有機ELモデルは、縦102mm×横242mm×厚さ13.9mm。重さは320g。Joy-Con取り付け時は420g。

初代Switchと有機ELモデルの大きさはほぼ同じ。有機ELモデルは、画面のフチを初代よりも細くすることで、画面を大型化しています。

Switch2 はこの2つのモデルよりも一回り大きくなり、重さも増しています。手の小さい子どもだと、携帯モードでプレイするのは大変かもしれませんね。

SwitchとSwitch2の本体の厚みの違い

大きさは変わったものの、厚みはそのまま。厚みまで増えてしまうと、Switchに慣れている人が違和感を覚えるので、そこは変えていないようです。実際の持ちやすさについては、実機でレビューしたいと思います。

背面スタンド

背面スタンドは、Switchをテーブルモードで遊ぶときに本体を支えるためのもの。

SwitchとSwitch2の本体の背面スタンドの違い

背面スタンドの形状はモデルごとに異なります。初代Switchは、片側だけで支えていた細身のスタンド。簡易的なので不安定でした。

Switch Lite は携帯モードで遊ぶことを前提としたモデルなので、背面スタンドはありません。

有機ELモデルの背面スタンドは、初代Switchよりも幅が広くなっています。背面全体を支えるスタンドになっているので、安定感があります。フリーストップ式で、角度を自由に変えられます。

Switch2は、有機ELモデルの背面スタンドと同じく、フリーストップ式で角度調整が自由です。デザインはスタイリッシュになっていますね。

バッテリー持続時間

SwitchとSwitch2の本体のバッテリー持続時間の違い

バッテリーの持続時間は、初代Switchと有機ELモデルが4時間半から9時間。Switch Lite が3時間から7時間。Switch2はそれよりも短い、2時間から6時間半となっています。

Switch2のバッテリー容量は、Switchから1.2倍になっていますが(4310mAh → 5220mAh)、高い性能のコンピューターは電力を多く消費するので、バッテリーの持続時間は減っています。外出先にSwitch2を持って行くなら、モバイルバッテリーが必携になりそうですね。

ちなみに、Switch2の充電時間は3時間。この点はSwitchと変わりません。

CPU/GPU(処理速度)

Switch2は、NVIDIA社製 カスタムチップを採用。SwitchからCPUやGPUの性能が大きく向上しました。

SwitchとSwitch2のCPU/GPUの違い

任天堂は詳細を明らかにしていませんが、NVIDIAの公式ブログによると、「Nintendo Switch の 10 倍のグラフィック パフォーマンス」になっていると言います。

「レイトレーシング」に対応し、光の軌跡を正確に描画して反射や影をリアルに表現できるようになったり、AIを用いた高画質化も実現。新機能「ゲームチャット」で、顔を認識して背景を削除するといった処理も可能にしています。

このほか、一部ソフトの読み込み時間が短くなっているようです。

USB端子

SwitchとSwitch2のUSB端子の違い

Switch2の本体には、USB TypeC 端子が2つ付いています。1つは本体の底面側。これはSwitchの3つのモデルと同じです。底面のUSB端子は、本体を充電するときなどに使います。

Switch2には、底面に加えて上面にもUSB TypeC端子が搭載されています。1つだったUSB端子が2つに増えたわけです。

上面のUSB端子は、「Nintendo Switch2 カメラ」などの周辺機器を接続するときに活躍します。このカメラはSwitch2の専用カメラで、オンラインプレイで自分の姿をフレンドに映すときに使います。ちなみに、Switch2 カメラでなくても、市販のUSBカメラを接続することもできます。Switch2カメラは高価なので、手持ちのUSBカメラを使うか、ライセンス品のUSBカメラが販売されるのを待ってみるのも良いかもしれませんね。

上面のUSB端子は、テーブルモードで遊ぶときにも活躍します。従来だと、テーブルモードにすると下のUSB端子が埋まってしまうため、充電しながらプレイするにはスタンドが必要でした。Switch2は、充電ケーブルを挿したままテーブルモードが遊びやすくなっています。

なお、上面のUSB端子は映像出力には対応していないとのことです。このUSB端子を使って、テレビにゲーム画面を映すことはできません。

本体保存メモリー

SwitchとSwitch2の本体保存メモリーの違い

本体保存メモリーとは、その名の通り、Switch本体に保存できるデータの容量のこと。ダウンロード版ソフトのゲームデータ、セーブデータ、写真データなどを保存するために使用します。

空き容量が少なくなったら、不要なデータを整理・削除するか、SD カードで保存容量の拡張をしなければなりません。そのため、本体に内蔵されている保存メモリーが多いほど余裕が生まれます。

Switch2の本体保存メモリーは256GB。初代SwitchとSwitch Liteが32GB、有機ELモデルが64GBなので、大幅に増強されています。

SD カード

先ほど触れた通り、本体保存メモリーが足りなくなったら、SD カードで容量の拡張が必要になります。

SwitchとSwitch2のSD カードの違い

SwitchとSwitch2で使えるSD カードの種類は異なります。Switch2で使えるSDカードは、従来よりも読み込み速度が速い「microSD Expressカード」のみです。Switchでは、EX のマークのないmicroSDカードも使えましたが、Switch2では使えません。新しく購入する際は、EX のマークがあるmicroSDカードを購入しましょう。

ちなみに、Switch2の発表直後、「microSD Expressカード」が品薄になり高額転売されています。本体保存メモリーは256GBもあるので、ほとんどの人は本体を買ってすぐにmicroSD Expressカードが必要になる、ということはありません。急いで買わなくても大丈夫です。

通信機能(Wi-Fi / Bluetooth)

Switch2に搭載されているWi-Fi規格は「Wi-Fi6」です。

SwitchとSwitch2の通信機能の違い

Wi-Fi規格とは「Wi-Fiのバージョン」のことで、数字が大きいものほど新しく、通信速度や機能性に優れています。現時点での最新のWi-Fi規格は「Wi-Fi 7」で、Switch2に搭載されている「Wi-Fi 6」は 1 世代 古い規格です。

これに対して、Switchの3つのモデルに搭載されているWi-Fi規格は、「Wi-Fi6」よりもさらに 1 世代 古い「Wi-Fi5」。Wi-Fi6 対応ルーターを持っている方は、Switch2の方が高速でインターネットに接続できる、ということです。

Switch2はドックに有線LAN端子が搭載されているので、TVモードでは関係ないかもしれませんが、携帯モード・テーブルモードでは、今まで以上にオンラインプレイが安定しそうです。

SwitchとSwitch2のBluetoothの違い

Switch2はBluetoothも搭載されています。公式の映像を見ると、Switchと同様に、Bluetoothオーディオに対応していることが分かります。Switch2でもワイヤレスイヤホンなどが使えます。

マイク

Switchには、本体にボイスチャット機能が搭載されていませんでした。

一部のゲームでは対応していますが、公式アプリ「Nintendo Switch Online」のボイスチャット機能を使わなければなりません。音声はスマートフォンのマイクで拾います。ボイスチャット対応ゲームは限られていますし、スマートフォンでアプリを起動する手間もかかり、使い勝手が悪かったです。

SwitchとSwitch2のマイクの違い

Switch2 ではこの不満が見事に解消されています。本体上面に搭載されているマイクを使って、オンラインプレイでボイスチャットが楽しめます。

マイクには、ノイズキャンセリング機能を搭載しています。周囲の雑音をしっかりカットし、音声のみをクリアに相手に伝えます。任天堂が公開している「開発者に訊きました」というコーナーによると、ボタンを操作する音や、本体の冷却ファンが回っている音のほか、掃除機の音もほとんど聞こえない、とのことです。

それだけでなく、マイクには「オートゲインコントロール」という、音量を自動で調整する機能もそなわっています。マイクとの距離が近くなる携帯モードでも、遠くなるTVモードでも、音声が同じボリュームになるように調整されます。

かなり高性能なマイクなので、オンラインプレイのためにわざわざマイクを用意しなくても快適にボイスチャットができそうですね。

Joy-Con2 の違い

次に、Joy-Con2 の違いを解説します。

Joy-ConとJoy-Con2の違い

Switchに付属されているコントローラーはJoy-Con、Switch2に付属されているのはJoy-Con2です。Switch Lite は本体とコントローラーが一体となっています。それぞれの違いは上記表の通りです。

サイズ・重さ

Joy-Con とは、本体から取り外せるコントローラーで、左右一対となっています。携帯モードのときは本体に装着した状態で、TVモード・テーブルモードのときは本体から外して操作します。

初代Switchと有機ELモデルの本体に標準搭載されているのが「Joy-Con」、Switch2は「Joy-Con2」となっています。

Joy-ConとJoy-Con2のサイズの違い

Joy-ConとJoy-Con2は、大きさや重さが違います。

Joy-Conが、縦102mm×横35.9mm×厚さ28.4mm。重さは、左が49g、右が52.1g。

Joy-Con2が、縦116mm×横41.4mm×厚さ30.7mm。重さは、左が66g、右が67g。本体が大きくなったのに合わせて、Joy-Con2 も大きくなり、重さも増しています。

従来のJoy-Conは、成人男性の手だと小さく感じるサイズ感でした。Joy-Con2なら、手の大きな人でも握りやすくなっていそうですね。その反面、手の小さい人だと持ちにくいかもしれません。

ボタンやスティックの大きさ・位置

Joy-Con2 は、単純に Joy-Con を大きくしただけではなく、ボタンの大きさや配置も変えて持ちやすくしています。

Joy-ConとJoy-Con2のボタンやスティックの違い

L / Rボタンは、手の小さい人でも指が届くよう横に長くなっています。角の丸みも大きくして握りやすくなっています。他のボタンも全体的に大きくなり、間隔も変わっています。

Joy-ConとJoy-Con2の「SL / SR」ボタンの違い

特に大きく変わったのが「SL / SR」ボタン。このボタンは、Joy-Conを2つに分けて、横持ちで操作するときに押すボタンです。Joy-Conの「SL / SR」ボタンは小さくて大人だと押しにくかったのですが、Joy-Con2 では 2倍以上の大きさに改良され、押しやすくなっています。

アナログスティックも大きくなり、耐久性が上がっているようです。Joy-Con は、使用年数が長くなると、触っていないのにJoy-Conのスティックが勝手に動いてしまう「ドリフト」という現象が発生していました。具体的な仕様は明らかにされていませんが、Joy-Con2 はこの問題をクリアしているようです。

装着方法

Joy-Conは本体に付けたり取ったりができますが、その着脱方法がJoy-Con2で変わりました。

Joy-ConとJoy-Con2の装着方法の違い

初代Switchや有機ELモデルでは、本体のレールに沿ってJoy-Conを上下にスライドさせて着脱していました。

Switch2ではレールが廃止され、Joy-Con2をマグネットで装着する方式になっています。Joy-Con2の「SL / SR」ボタンが鉄になっていて、本体に入っている磁石でくっ付く仕組みです。磁石と鉄の間には強い「磁気回路」ができているので、簡単には外れないようです。

本体から外したいときは、Joy-Con2の背面にある「取り外しボタン」を押すだけで簡単に外せます。

ちなみに、このマグネット式は初代Switchで採用したかったそうですが、当時は装着時に不安定になるのでボツになったんだとか。こういった裏話も「開発者に訊きました」で楽しめます。

なお、装着方法が異なるので、Joy-ConをSwitch2に装着したり、本体で充電することはできません。その逆も同じです。Switch2でJoy-Conを使用することは可能です。

ストラップ

Joy-Conストラップとは、Joy-Con だけをそのまま持って使うときに装着するパーツのこと。ストラップの紐を手首に巻き付けることで、Joy-Conを落としたり吹っ飛ぶのを防ぎます。

Joy-ConとJoy-Con2のストラップの違い

SwitchのJoy-Conストラップは、レールに沿って上下にスライドしてセットしていました。Joy-Conに固定するためのスライドロックもありました。

Joy-Con2ストラップは真ん中がくり抜かれていて、横からJoy-Con2にはめ込むタイプになっています。側面には、マウス操作する際に滑りをよくする「マウスソール」があります。

センサー

初代Switchと有機ELモデルには、右側の Joy-Con に「モーションIRカメラ」が搭載されていました(Switch Lite は非搭載)。このカメラは、カメラが捉えた動きをゲームの中に伝えるという役割があります。

Joy-ConとJoy-Con2のセンサーの違い

Joy-Con2には「モーションIRカメラ」がありません。代わりに、左右に「マウスセンサー」が搭載されています。

マウスセンサーは、センサーを下にして机や床の上を滑らせることで、ゲーム内のカーソルやキャラクターを操作する機能。パソコンのマウス操作と同じです。左右のJoy-Con2に搭載されているので、両手を使ったマウス操作も可能。

振動機能

初代Switchと有機ELモデルには、Joy-Conに「HD振動」が搭載されています(Switch Lite は非搭載)。

Joy-ConとJoy-Con2のHD振動の違い

HD振動とは、コントローラーの振動機能の一種。おもりを高速に動かし、非常に細かな振動を発生させます。そのHD振動が、Joy-Con2では、より強く、重く、鋭い振動に進化。

Joy-Conでは、大きさの制限から強い振動は実現できませんでしたが、Joy-Con2では、よりリアルな触感や、より反応の速い振動も実現している、とのことです。

Cボタン

Joy-ConとJoy-Con2のCボタンの違い

右側のJoy-Con2には、Cボタンが追加されています。Joy-ConやSwitch Liteには搭載されていない新しいボタンです。

このCボタンは、Switch2の新しい機能「ゲームチャット」で使用するボタン。ゲームチャットとは、フレンドとボイスチャットやビデオチャットを 楽しむためのコミュニケーション機能。

Cボタンを押すと、チャットメニューを呼び出せるようになっています。チャットメニューでは、カメラやマイクを有効にしてチャットを開始したり、お互いのプレイしているゲーム画面を共有したりができます。チャットをはじめるために、わざわざホーム画面に戻ったりチャットの設定を開く、という手間がないのは助かりますね。

ゲームチャットの機能については、この動画の後半で詳しく解説します。

Switch 2 ドックの違い

続いて、Switch2ドック の違いを解説します。

SwitchドックとSwitch2ドックの違い

Switchに付属されているドックはSwitchドック、Switch2に付属されているのはSwitch2ドックです。それぞれの違いは上記表の通りです。

映像出力

Switchドックとは、ゲーム画面をテレビに映すために必要となる周辺機器。テレビ出力に対応したSwitch本体を買うと付属されます。

SwitchドックとSwitch2ドックは、テレビに出力する際の解像度が異なります。解像度とは、画面に表示されるピクセルの数のことで、ピクセルの数が多いほど、くっきり細かい映像が表示できます。

SwitchドックとSwitch2ドックの映像出力の違い

Switchドックは、最大で「横 1920 × 縦 1080」ピクセルです。Switch2ドック は、その4倍のピクセル数にあたる「横 3840 × 縦 2160」ピクセル。「4K出力」に対応しているので、きめ細かく滑らかな映像が表示できます。

Switch2ドックはフレームレートも向上しています。フレームレートとは、1秒間に動画が何枚の画像で構成されているかを示す単位。Switchドックは最大60fpsでしたが、Switch2ドックでは最大120fpsに対応。Switch2の方が、テレビモードでよりなめらかな動きの表現が可能です。

なお、4K出力の際に表現できるフレームレートは最大60fpsに限定されます。また、「4K」や「120fps」でゲームを楽しむには、テレビとゲームソフトが対応していなければなりません。Switch2を買えば無条件で高画質になるわけではないので注意しましょう。

SwitchとSwitch2のHDRの違い

このほか、Switch2ドックはHDRにも対応しています。HDRとは、明るい部分と暗い部分の微妙なニュアンスやディテールを、より正確に再現する技術のこと。SwitchドックはHDRに対応していないので、Switch2の方が、映像の明暗やあざやかさをより豊かに表現できます。HDRに関しても、テレビ側が対応している必要があります。

大きさ・重さ

SwitchドックとSwitch2ドックの大きさの違い

Switchドックの大きさは、初代・有機ELモデル・Switch2で異なります。

初代Switchは、縦104mm×横173mm×厚さ54mm。重さは327g。

有機ELモデルは、縦104mm×横175mm×厚さ50.7mm。重さは315g。大きさはほぼ同じですね。ちなみに、初代は黒、有機ELモデルは白で、互換性があります。

Switch2は、縦115mm×横201mm×厚さ51.2mm。縦の長さは、2mmの足も含まれています。重さは383g。Switchよりも横幅を中心に大きくなっているので、ドックをケースに収納していた人は買い替えが必要になるかもしれません。

なお、SwitchドックはSwitch2では使えません。その逆については不明なので、実機で検証してみたいと思います。

有線LAN端子

SwitchドックとSwitch2ドックの有線LAN端子の違い

有線LAN端子は、初代Switchのドックには搭載されていませんでした。有機ELモデルとSwitch2ドックには標準搭載されています。

有線 LAN 端子とは、「ルーター」と「Switch ドック」を、 LAN ケーブルを使って有線でつなぐための装置のこと。

Wi-Fiではなく有線で接続することで、インターネットへの通信が安定したり、通信速度が速くなったりします。テレビモードでのオンラインプレイが快適になります。

冷却ファン

SwitchドックとSwitch2ドックの冷却ファンの違い

Switch2ドックには冷却ファンが内蔵されています。冷却ファンは、装置内部の熱を外に逃がし、本体性能の安定性を向上させます。Switchドックには内蔵されていなかったので、Switch2は機能が向上した分 負荷が増え、発熱しやすくなった、とも言えますね。

ゲームソフトの違い

SwitchとSwitch2のゲームソフトの違い

Switch2では、Switchでは遊べない専用ソフトがあります。専用ソフトのパッケージは大きく変化し、一部ソフトは「キーカード」と呼ばれる特殊なゲームカードもあります。それぞれ、詳しく解説していきます。

遊べるソフト

SwitchとSwitch2で遊べるソフトは異なります。

SwitchとSwitch2の遊べるソフトの違い

Switch2で遊べるソフトは「Nintendo Switch2 ソフト」「Nintendo Switch2 Edition」「Nintendo Classics」「Nintendo Switch ソフト」の4つ。

「Nintendo Switch2 ソフト」とは、Switch2専用ソフト。たとえば、Switch2と同時に発売されるマリオカートの最新作「マリオカート ワールド」や、「ドンキーコング バナンザ」「カービィのエアライダー」といった大型タイトルはSwitch2でしか遊べません。

「Nintendo Switch2 Edition」は、Switchで発売されたソフトに、グラフィックの向上やSwitch2 ならではの遊びなど、
新たな要素を追加したSwitch2専用ソフト。ソフトと新要素が同梱された「Nintendo Switch2 Edition」を買うか、対象のSwitchソフトを持っている人は「アップグレードパス」を追加購入することで遊べるようになります。有料のオンラインサービス「Nintendo Switch Online 追加パック」に加入している人は、対象タイトルを追加料金なしでNintendo Switch2 Editionを利用できます。

「Nintendo Classics」とは、ファミコンやゲームボーイなど、任天堂の歴代ハードのゲームソフトが遊べる、Nintendo Switch Online 加入者だけが利用できる特典のひとつ。さまざまなタイトルがあり、Switchでも遊ぶことができますが、「ゲームキューブ」のタイトルに関しては、Switch2専用となっています。まだ対象タイトルは少ないものの、今後、Switch2専用タイトルが増えることは間違いありません。

Switch2では、現行のSwitchソフトもプレイできます。今持っているSwitchのソフトはSwitch2でも遊べる、というわけです。ソフトの形式は、パッケージ版とダウンロード版の両方に対応。ソフトによっては、無料アップデートで新機能の「おすそわけ通信」に対応させたり、画面が綺麗になります。

なお、一部のソフトはSwitch2との完全な互換性がありません。Switchソフトをプレイすることを前提に Switch 2 の購入を検討している方は、公式サイトの動作確認状況をチェックしましょう。

パッケージ版ソフトの見た目

SwitchとSwitch2のパッケージ版ソフトの見た目の違い

Switch2 のゲームソフトは、本体やSDカードにゲームデータを直接ダウンロードする「ダウンロード版」と、ソフト本編のデータが記録されているゲームカードを本体に差す「パッケージ版」があります。ソフトの販売形態はSwitchから変化ありません。

Switch2のパッケージ版ソフトに関しては、Switchから見た目が大きく変化しています。Switch 2 専用のソフトは赤が強調されています。Switch しか持っていない人が、間違って買うのを防止するためだと思われます。ダウンロード版ソフトも、赤い帯が目印になっています。

ゲームカードの色も違います。Switchは全体的に黒でしたが、Switch2専用のゲームカードは赤になっています。

ちなみに、Switchのゲームカードは誤飲防止のため苦み成分が塗ってあります。Switch2ではどうなるのでしょうか。

キーカード

Switch2では、パッケージ版ソフトの種類に「キーカード」と呼ばれるゲームカードが新たに加わります。

SwitchとSwitch2のキーカードの違い

通常のゲームカードとは異なり、キーカードには遊ぶために必要なソフト本編のデータが含まれていません。本体に差してインターネットに接続し、ソフト本編のデータをダウンロードすることで遊べるようになります。本体にソフト本編のデータを丸ごとダウンロードするので、ダウンロード版ソフトと同様に本体の容量を圧迫します。

ダウンロードできる本体の台数に制限はありません。キーカードを差し替えれば、別の本体でも遊べます。遊び終わったら他人に譲渡することができます。

ただし、ダウンロード版ソフトのように、「ゲームカードなしでも遊べる」というわけではありません。ゲームカードを本体から抜いてしまうと遊べなくなります。キーカードは、ゲーム本編のデータがゲームカードに入っていないだけで、扱いはパッケージ版ソフトと同じ、と思っておいてください。

Switch2 専用機能

さいごに、Switch2から新たに加わった機能を3つご紹介します。

Switch2 専用機能の違い

ゲームチャットが注目されていますが、個人的には、DSの「ダウンロードプレイ」の復活を思わせる「おすそわけ通信」に注目しています。

ゲームチャット

Switch2 専用機能のゲームチャット

ゲームチャットは、フレンドとボイスチャットやビデオチャットを楽しむためのコミュニケーション機能。Switch2に新しく追加された本体機能です。

Switchにもアプリと連携したボイスチャット機能がありましたが、本体機能としては搭載されていませんでした。対応ソフトもかなり限られています。

アプリが対応していなくても、APEXなどの一部タイトルでは、ゲーム内のボイスチャット機能を使って通話はできました。ですが、マイクを自分で用意しなければなりませんし、知らない人ともチャットができてしまう危険もあります。

Switch2では、これらの問題をすべて解決しています。マイクは本体に標準搭載されているので、任天堂が提供するサブスクリプションサービス「Nintendo Switch Online」にさえ加入していれば、すぐにゲームチャットをはじめられます(2026年3月31日までは無料で提供)。

ゲームチャットができるソフトは、Switch2 で動くすべてのソフト。Switchのように「対応ソフトのみ」ということはありません。

さらに、「同じゲームをプレイしていないとチャットが出来ない」という制限もありません。相手と違うゲームを遊びながらチャットを楽しめます。「誰かの家にSwitchを持ち寄って、お互いが好きなゲームに没頭する感覚を、オンライン上で経験できる」というわけです。

ゲームチャットで参加できる人数は最大12人。チャットができる相手は自分が許可したフレンドのみです。「子どもが知らない人とチャットしないか心配」であれば、スマホアプリ「みまもりSwitch」で、通話する相手やビデオチャット自体を承認制にすることもできます。

また、ゲームチャットを利用するには本人確認が必須だったり、悪質なユーザーを通報できたりと、安全面にも配慮されています。

ゲームチャット中は、必ずしも自分の顔を写す必要はありません。音声のみ、ゲーム画面のみを写してチャットができるので、USBカメラは不要です。チャット中にマイクをミュートにして、音を拾わないようにもできます。

おすそわけ通信

Switch2 専用機能のおすそわけ通信

おすそわけ通信とは、ソフトを持っている人が、他のSwitch本体にソフトの一部を送って、一緒に遊べるようにする仕組みのこと。Switch2に搭載される新機能です。

これまで、Switchには「おすそわけプレイ」という機能がありました。片方のJoy-Conを相手に渡し、ローカル環境で同じゲームを一緒に楽しむ機能です。

おすそわけ通信では、Joy-Conを渡して一緒に遊ぶのではなく、ソフトを相手のSwitch本体に送ります。受け取る方がゲームソフトを持っていなくても遊べる、というわけです。ニンテンドーDSを遊んでいた世代なら「ダウンロードプレイ」を使っていたのを覚えているかと思います。それと似たような機能です。対応ソフトは現時点で6作品と少ないですが、今後はどんどん増えると思います。

おすそわけ通信でデータを送れるのは最大3台まで。つまり、4人まで一緒に遊べます。

ソフトをおすそわけできるのはSwitch2同士だけではありません。本体を持ち寄って近くの人と通信する場合は、Switch2からSwitchにおすそわけすることもできます。ただし、ソフトをおすそわけできるのはSwitch2 のみ。Switch はソフトを受け取ることしかできません。

先ほど紹介した新機能「ゲームチャット」でもおすそわけ通信ができます。チャットに参加している人にソフトをおすそわけして、会話しながら一緒に遊ぶことができます。

なお、本体を持ち寄ればSwitchでもおすそわけ通信でソフトを受け取ることはできましたが、Switchはゲームチャット自体が利用できないので、オンラインプレイでおすそわけ通信を利用することはできません。少しややこしいですが、混同しないように注意しましょう。

アクセシビリティ

Switch2 のアクセシビリティ設定の違い

小さな変化ですが、Switch2では文字の大きさを変えたり、テキストを読み上げるといった、アクセシビリティの設定が追加されています。

キーボードで入力した文字を、音声として「ゲームチャット」の相手に届けることも可能となっています。

まとめ

この記事では、SwitchとSwitch2の違いを詳しく解説しました。

SwitchとSwitch2の本体の違い

本体は、画面の大きさやグラフィックなどに大きな変化が見られます。ボイスチャット向けに、高性能なマイクが搭載されている点にも注目です。

Joy-ConとJoy-Con2の違い

Joy-Con2は、大きさや装着方法に違いがあります。新しく搭載されたマウスセンサーで、遊び方の幅が広がっている点もユニークです。

SwitchドックとSwitch2ドックの違い

Switch2ドックは、4Kの映像出力に対応しているのが最大の特徴。オンラインプレイをする人は、有線LAN端子が標準搭載されていることに安心したかと思います。

SwitchとSwitch2のゲームソフトの違い

ゲームソフトに関しては、「Switch2 専用ソフト」に加え、「Switch2 Edition」や、Switch2でしか遊べない「Nintendo Classics」が配信されるなど、さまざまな形でSwitch2向けのソフトが展開される点に注目です。「キーカード」という特殊なゲームカードがあるのも興味深かったと思います。

Switch2 専用機能の違い

Switch2に搭載される新機能は3つ紹介しました。現時点で判明している機能だけですので、今後は新しい機能が次々に登場することとなります。

Nintendo Switch2の価格は49,980円。Switchと比べると高価に思えるかもしれませんが、これだけの進化があるなら納得できるのではないでしょうか。

発売日は2025年6月5日です。実機が手元に届いたら、さらに詳しい違いを解説します。ぜひまたブログに遊びに来てくださいね。


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